人気画家の最新作

個展を開催すると作品がほぼ完売する吉田花子。

根強いファンを持つ吉田が、今回「JALアートサロン」のために描き下ろした4連作の内の一作。

本作品も、キャンバスに何層にも色を塗り重ね、色層を削り出しながら描いており、
剝がれ、滲み、響き合う断片は、私たちの生きる日常の複雑さや豊かさを静かに思い起こさせる。
まさに画面全体でストーリーを表現する吉田ワールドを展開している。

吉田は作品への思いの中で、
「白い弧は、雪原の静けさにも、水平線にも見え」と言っているが、
この作品では、飛行機の「白い翼」にも見える。

優しさをも感じる吉田の作品は、観るものにいろいろな想像をさせる。

画家・吉田花子は、「Living with Art」を理念に掲げ、絵画を美術館や画廊だけでなく、ホテルのロビーやマンションのエントランスなどの生活空間に取り入れることで暮らしと共にあるアートの価値を追求してる。

「幾重にも重なる色彩は、まるで森を抜ける風や、刻々と移ろう空の光を映し出すかのようです。
鮮やかな緑や紫、オレンジは、人生の歓びや試練を象徴し、時ににじみ、時に擦れながら画面に刻まれています。
その前景に広がる白い弧は、雪原の静けさにも、水平線にも見え、日々の喧噪を包み込む静謐な余白を与えています。
色の奔流と余白の調和は、移ろう季節や人生の軌跡を映し、見る人それぞれの記憶や未来へと響いていきます。」　―吉田花子

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  ACTUS 青山本店での個展風景（2022）

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  ACTUS 青山本店での個展風景（2024）

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  アートフェア「KIAF Soul 2023」での吉田氏と作品

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  麻布台ヒルズの大垣書店での個展（2024）

「アートと暮らしの融合」を象徴する存在

吉田花子の抽象画は、鮮やかな色彩と柔らかな形態で「暮らしと共にあるアート」を体現している。
彼女の作品は、単なる視覚的美しさにとどまらず、空間や記憶、季節といった人々の感覚に寄り添う点が大きな魅力なのだ。
どのシリーズも「日常にアートを取り込む」姿勢が一貫しており、生活空間に置くことで作品の意味が完成する。

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  アトリエでの制作風景

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  ドイツのキッチンメーカー「SieMatic」のショールームに飾られた吉田氏の作品①

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  ドイツのキッチンメーカー「SieMatic」のショールームに飾られた吉田氏の作品②

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  TORY BURCHとのコラボ作品制作中の吉田氏