≪日常の風景を舞台に、夢や希望、喜びや悲しみの感情を“現実”と“空想”で表現する若き期待のアーティスト≫

イマムラ氏らしい独特の世界観とストーリー性に富んだ作品。
本作の原画は「JALアートサロン」のために描き下ろされたスペシャルピース。

三分割された背景には、空、宇宙、そして海に浮かぶ島々がそれぞれに描かれ、 『NEXT Destination』というタイトル通り
主人公の「カノジョ」が現実、非現実を織り交ぜて次の旅先を空想する様子がイメージされている。

そのカノジョの手には飛行機、そしてジャケットとリュックには空港コードを表すスリーレターのワッペン。　
SFO（サンフランシスコ）、HNL（ホノルル）、SIN（シンガポール）、YVR（バンクーバー）、BKK（バンコク）・・・
小物使いが卓越したイマムラ氏ならではの画面演出に、旅好きにはなんだかワクワクしてきそうな作品である。

イマムラ氏、この「カノジョ」を実は実際の人物ではなく「旅」を表わしているのではないだろうか。
ジャケットとリュックはオレンジとコバルトブルーの2色をメインに、髪の毛と眉、瞳とくちびるはオレンジ色で。
この非現実な描き方は「何か」を表しているように思える。その「何か」とはまさに「旅」。
オレンジ色は太陽を、コバルトブルーは海を、そしてベージュは大地、ワッペンのピンクは花を意味し
旅というものを「カノジョ」で具象化したのかもしれない。

そしてリュックにぶら下がるテディ・ベアのぬいぐるみ。
クマの英名「bear」には、実は“耐える”“実を結ぶ”“身につける”“感情を抱く”と様々な意味がある。
どことなく旅につながることばのように思えなくもない。
もしかするとこの小さなテディ・ベア、「旅のお守り」を表しているのか？

ジェット機の風を感じる本作品、今は亡き城達也氏がナレーションをしていた「JET STREAM」の一節が聞こえてきそうな、
そんな一枚である。

「JALアートサロン」限定のオリジナル作品

その大きく白い機体は、彼女を感動のある場所へ運んでくれる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　－イマムラ

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  JALアートサロン初、JALの公式ロゴを始めて作品へ描きました

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