マスター・オブ・ワイン リチャード・カーショウが造りだす、テロワールを感じるピノ・ノワール
カーショウ氏が目指すワインのスタイルは、そのワインが生まれた場所が連想されるような(テロワールが感じられる)ワインです。ピノ・ノワールはフローラル且つ新鮮な赤果実のアロマと、細かな心地よいタンニンを持ち、非常にストラクチャーが整ったワインです。黒果実、ザクロ、バラ油、ラズベリーなどのフレーバーが魅力です。
南アフリカでも最も冷涼な地区の一つとして知られるエルギン・ヴァレーは標高が260~500mと高く、太平洋から僅か15kmの地点にある冷涼なワイン産地です。このあたり一帯は雲に覆われやすく、ブルゴーニュ南部や北ローヌに近い気候帯で、日中の寒暖差などが大きい点からもブルゴーニュ品種やシラーの栽培に適した産地として知られます。またリンゴの名産地としても知られ、近年、西ケープ州の中でも特別な栽培地区として再認識されています。エルギンの谷は山々に取り囲まれた6角形をした台地になっており、これ以上栽培地区を広げることができない特異な地形をしています。この中に幾つかの小地区が存在し、テロワールの異なる各地区から卓越したワインが生み出されています。「火打ち石土壌からは火打石のニュアンスがする」など、土壌はワインに直接個性を与えるものではありませんが、その土壌のタイプによって様々なニュアンスをワインに与えると考えています。カーショウ氏が栽培する畑の土壌は多くの小石や砂利、礫が存在します。
ピノ・ノワール クローナル・セレクションには4種類のクローンを使用しています。そしてどのワインも土壌に合わせて細かく区画分けされた3~4区画のブドウから造られています。全て手収穫し、小さなかごに摘まれ、収穫後、セラーへの移動は10~15分以内とし、不要な破砕や果汁の酸化を防ぎます。セラーでは重力を利用したワイン造りが行われ、パンピング(ルモンタージュ)や人工製品の使用等は行ず、人の介入は最小限に留めたワイン造りをおこなっています。
- リチャード・カーショウ・ワインズ
- 南アフリカ屈指のクール・クライメイトから生まれる秘宝。英国出身の元シェフ、リチャード・カーショウMWによって2012年1月に設立された南アフリカを代表するブティックワイナリーです。蔵を構えるケープ・サウス・コースト地域に属するエルギン・ヴァレーは標高が高く、海に近いことから、冷たい霧・風の影響を受け一日を通して冷涼で日較差が大きな産地として知られています。リチャード・カーショウ・ワインズはこの地の気候に最も適すると考えられるシャルドネ、シラー、ピノ・ノワールの栽培に注力しワイン造りを行っています。醸造面ではテロワールの特性を最大限に引き出す為、人的介入を極力控えた手法が用いられ、天然酵母だけを利用し、何も添加せず自然発酵を促します。こうして生み出されるカーショウ氏のワインは、2012年のファーストヴィンテージから高い評価を獲得し注目を集めています。
- マスター・オブ・ワインが生み出すワインとは
- 2011年、南アフリカで最初のマスター・オブ・ワイン(MW)となったリチャード・カーショウ氏(イギリス出身)。母国では料理人としての経験も持ち、その後ワイン商に転身。ワインへの強い興味から次第にマスター・オブ・ワインの道を目指すことになります。この頃には既に世界各国のワイン産地をまわり、ワイン造りにも携わるようになっていました。そして1999年、南アフリカへ移り住み本格的にワイン造りという新たな道を歩み出しました。南アフリカでは大手ワイナリーの醸造責任者にまで昇りつめたリチャードですが、MWとなった翌2012年、集大成とも言える自身のワイナリー「リチャード・カーショウ・ワインズ」を設立。 エルギンの魅力を最大限に引き出した最高水準のワインを生み出すべく、畑では地質調査を行い、地形・土壌毎に畑を細かく区画しそれぞれの微小気候、地勢の特徴に合わせた最適なクローンを厳選し栽培を開始しました。緻密なまでのブドウ栽培、ワイン造りは正に超越した経験と知識を持つMWらしい、全てに妥協を許さない完璧を極めるものです。
商品情報
- 品番1
- 0002-4141J
※準備数:36本