お歳暮

2024.05.30

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お歳暮の送り状は必要? 送る意味とマナーを知ろう

お歳暮は、年末に「今年1年間、大変お世話になりました」という感謝の気持ちを伝える贈り物です。
お歳暮を贈る際に品物と同じくらい大切なのが『送り状』といわれています。

一方で、「送り状の書き方がよく分からない」「失礼のないように注意点を知りたい」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、送り状の意味や添え状との違い、書くときの注意点、送り状の文例などについて紹介します。

お歳暮についての詳しくはこちらのページで解説しています。

送り状とは

送り状とは、事前にお歳暮が届くことと日頃の感謝の気持ちを伝えるための挨拶状です。
お歳暮を宅配便で贈る場合、直接贈り物を渡す代わりの挨拶として送り状を送るのが一般的なマナーとされています。

本来、お歳暮は届け先を訪問して、直接一言添えて手渡しするのが正式なマナーです。
しかし、近年では宅配便を利用してお歳暮を贈ることが主流になっています。
配送する際に、挨拶もなく急に品物を贈るのは失礼に当たります。
相手が品物を受け取れない可能性もあるため、送り状で品物が届くことを相手に知らせるという意味でも、送り状は大切な役割を担っています。

送り状と似ている挨拶状の一つに『添え状』があります。添え状は、お歳暮の品物に同封する挨拶状です。
添え状は、メッセージカードや一筆箋に日頃のお礼や相手を気遣う言葉、品物についての説明などを書いて品物に同封します。

お歳暮の渡し方についての詳しくはこちらのページで解説しています。

送り状のマナー

おせち料理は、分ける人数によって適した重箱のサイズや段数、値段相場が異なります。
おせち料理を自宅用や贈り物として購入する際は、あらかじめ予算について考えておくとスムーズに手配できます。

ここからは、人数に適した重箱のサイズと値段相場について解説します。

送るタイミング

お歳暮の送り状は品物よりも先に届くようにするのがマナーです。

送り状は、お歳暮の品物が届く約3日前に相手のもとに届くように送るのが好ましいとされています。
万が一送り状が間に合わない場合は、添え状としてお歳暮に手紙を同封します。
送り状も添え状もなしに、お歳暮の品物のみを贈るということだけは避けるようにしましょう。

送り状の形式

お歳暮の送り状は手紙形式が望ましいです。
手書きすることで、お礼の気持ちがより一層相手に伝わりやすいといえます。

送り状に使う用紙・封筒は、白や淡い色調の無地の用紙、無地に近い落ち着いたデザインのレターセットが好ましいです。
お歳暮の時期をイメージさせる季節感のあるレターセットもおすすめです。

親しい相手であれば、ハガキを使用しても問題ありません。
相手に合わせて形式やデザインを選びましょう。

送り状の書き方

お歳暮の送り状は手書きで縦書きが一般的なマナーです。
特に、目上の方に対しては縦書きが望ましいとされています。

送り状を書く際は、鉛筆のように消せる筆記具を使うのは好ましくありません。
一般的に使われるのは黒のボールペンですが、万年筆を使用するとより丁寧な印象になります。
書き損じが不安な場合は、鉛筆で下書きをしておくことをおすすめします。

送り状を書くときのポイント

お歳暮の挨拶文として送り状を書く際は、押さえておきたい点がいくつかあります。
ここからは、送り状を書くときの基本的な構成や注意点を紹介します。

送り状の構成

一般的な手紙には基本となる構成があります。
お歳暮の送り状もその構成にならって作成するのが望ましいです。

以下の構成を基本に、送る相手に合わせて文章を作成します。

送り状を書くときの注意点

送り状を書くときは、文面や書き方に気をつけることが大切です。
特に、ビジネスの取引先や目上の方に対しては、役職名・部署を間違えないこと、正しい敬語を使うことなどに注意しましょう。

一方、親しい相手の場合は、ビジネスの取引先や目上の方に対する送り状と同様の書き方をすることで、堅苦しくよそよそしい印象を与える可能性があります。
そのため、近況をお知らせする内容を書くのがおすすめです。

お歳暮の送り状では、品物が届くことと感謝を伝えることが目的です。
相手との関係性や間柄をふまえて書くことがポイントです。

【相手別】送り状の文例

先述したように、送り状の文章は送る相手との関係によって異なります。
ここでは、相手別に文例を紹介します。

親しい相手

親しい友人や家族宛

○○ ○○様

年の瀬も押しせまってまいりましたが、皆様にはお変わりございませんか。
おかげさまで、こちらも一同、何事もなく過ごしております。
同送の品は、日頃の御礼と歳末のご挨拶代わりということでご笑納ください。
寒い日が続きますので、お身体を大切に、よい新年をお迎えください。

令和○年○月○日
○○ ○○

目上の相手

義両親宛

○○ ○○様

拝啓 師走の候、今年も残すところ僅かとなりましたが、お父様、お母様ともお元気にお過ごしでしょうか。
日頃はご無沙汰ばかりで申しわけございません。
おかげさまで、私たちも何事もなく、無事に年末を迎えることができました。
先日、日頃のお礼と年末のご挨拶代わりに、○○よりお歳暮の品を送らせていただきました。お口に合いましたら幸いです。
お正月には家族全員で帰省させていただく際に、お会いできるのを楽しみにしています。
お世話になりますが、よろしくお願いいたします。
これから寒さも本番、くれぐれもご自愛ください。
敬具

令和○年○月○日
○○ ○○

習い事の先生や恩師宛

○○ ○○様

拝啓 初冬の候、○○先生におかれましては、ますますご壮健のことと存じます。
常々、過分なるご高配を賜り、ありがとうございます。
つきましては、感謝の気持ちを込め、お歳暮の品をお送りしましたので、ご笑納くだされば幸いです。
これから寒さが厳しくなりますが、くれぐれもご自愛ください。
よい新年をお迎えになりますよう、心からお祈り申し上げます。
敬具

令和○年○月○日
○○ ○○

ビジネスで付き合いのある相手

取引先宛

○○株式会社 御中

謹啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
つきましては、日頃の感謝の気持ちを込めまして、心ばかりではありますが、お歳暮の品をお送りさせていただきましたので、ご笑納いただければと存じます。
明年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
甚だ略儀ではございますが、書面にて一年のお礼を申し上げます。
謹白

令和○年○月○日
○○株式会社

上司宛

○○部 部長
○○ ○○様

拝啓 歳末の候、ご多忙のことと存じます。
今年一年、公私共に温かいご指導を賜り、心より感謝しております。
日頃の感謝の意を込めまして、心ばかりの品をお送りいたしましたので、お気に召しましたら幸いです。
来年もよろしくご指導ご鞭撻のほど、心よりお願い申し上げます。
敬具

令和○年○月○日
○○部 ○○ ○○

お歳暮は送り状で事前に相手へ知らせてから贈ろう

お歳暮の送り状は、日頃お世話になっている方へ年末の挨拶とともに、感謝の気持ちを伝えるための大切な挨拶状の一つです。

本来、お歳暮は相手に直接渡すとされていますが、配送でお歳暮を贈る際は送り状を送付することがマナーとされています。
相手に品物が到着する前に送り状が届くように配慮が必要です。
送り状は、縦書きの手紙に、手書きで基本構成に沿って丁寧に書きます。

基本的なマナーを押さえて、気持ちのこもった送り状とお歳暮で日頃の感謝を伝えましょう。