お歳暮にお返しは必要?
お歳暮を受け取った場合、基本的にお返しは不要です。
お歳暮やお中元には、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを伝えるという目的があります。
お返しは必要ありませんが、必ずお礼を伝えることがマナーです。
お歳暮へのお礼は、お礼状を出すことが丁寧とされています。
ただし、時間がかかってしまいそうな場合は電話でお礼を伝えることも一つの方法です。
お礼状を贈る場合は、お歳暮を受け取ってから3日以内に贈ることが好ましいといえます。
お礼状だけでは感謝の気持ちを伝えきれない場合は、お返しとして品物を贈ることも可能です。
この場合も、お礼状を送付することは一般的なマナーとされています。
お歳暮のお礼状については、こちらのページで解説しています。
お返しをする場合のマナー
お返しの品物を贈る場合は、マナーに沿って贈ることが大切です。
マナーを守ってお返しをすることで、相手に失礼なく、より感謝の気持ちが伝わりやすいと考えられます。
ここからは、お返しをするときに気をつけたい点について紹介します。
お返しの費用相場はどれくらい?
お歳暮のお返しの相場は、受け取った品物の半額から同額程度が一般的です。
お歳暮の相場が3,000~5,000円であるため、その半額から同額程度がお返しの相場となります。
「感謝の気持ちを伝えたいから」と受け取った品物よりも高価なものを贈ってしまうと「お歳暮をお断りします」という意味になってしまうため、注意が必要です。
受け取った品物の金額が分からなくて困る場合は、取り扱いのある店舗に問い合わせたり、ネットショップの価格帯を確認したりする方法があります。
相手に失礼のないようにお返しの品物を選びましょう。
お歳暮の相場については、こちらのページで解説しています。
お返しを贈るのはいつまで?
お歳暮のお返しを贈る場合は、基本的にお歳暮の時期に相手に届くように贈るのがマナーです。
お歳暮の時期は地域によって多少の差はありますが、一般的な期間は12月10日~20日頃とされています。
ただし、年末年始は冬季休業や帰省などで相手が不在であることも考えられるため、注意が必要です。
お歳暮の時期が過ぎ、年明けにお返しを贈る場合は『お年賀』や『寒中御見舞』として贈ります。
お歳暮の時期を過ぎてからお返しを贈る場合
贈り物の種類
贈る時期
- お年賀
- 元旦~松の内(1月7日、地域によっては1月15日)
- 寒中御見舞
- 松の内~立春(2月4日頃)
お歳暮を受け取ってからお返しをすぐに贈ると、相手に「自分のために気を遣わせてしまったのでは」と思わせてしまう可能性があるため、受け取ってから3週間から1ヶ月の間に贈るのが好ましいといえます。
お歳暮の時期については、こちらのページで解説しています。
お返しを贈るときの送り状は必要?
お返しに品物を贈る際は、届ける前に送り状を送ります。
これは、お歳暮のお返しに限らず、贈り物をする際の一般的なマナーです。
相手が贈り物を受け取る準備ができるように気遣うことが目的です。
送り状を書く際は、縦書きの便箋に手書きで記載するのが丁寧な方法です。
相手と親しい関係性である場合は、ハガキやメールで伝えることもあります。
お歳暮の送り状については、こちらのページで解説しています。
お返しののしはどうする?
お歳暮のお返しにはのしを掛けるのが一般的なマナーです。
水引は慶事用の『蝶結び』を使用します。
のしには、お返しを贈る時期に合わせた表書きを記入します。
贈る時期とのしの表書き
お返しを贈る時期 | 表書き |
---|---|
年末まで | 御歳暮、お歳暮 |
元旦~松の内 | 御年賀、お年賀 |
松の内~立春 | 寒中伺い、寒中御見舞 |
立春~2月末 | 余寒伺い、余寒御見舞 |
お歳暮やお中元は、一般的に一度贈った相手には毎年贈ります。
お歳暮のお返しとして一度切りの贈り物としたい場合は、表書きを『御礼』として贈ることができます。
お歳暮ののしについては、こちらのページで解説しています。
喪中の場合はどうする?
お歳暮は、日頃の感謝を伝えるための季節の贈り物です。
そのため、喪中であっても受け取ることやお返しをすることに問題はありません。
ただし、相手が喪中の場合は四十九日を避けてお返しをするという配慮が求められます。
また、お返しの贈り物に掛けるのしの表書きに注意が必要です。
相手が喪中の場合にお歳暮のお返しをする際は、水引のない無地の奉書紙や白い短冊を使用します。
お年賀の期間であっても、お祝い事である『お年賀』の表書きは記載しないようにすることがマナーです。
故人宛にお歳暮が届いた場合はありがたく頂戴し、お礼状を添えて同等程度の品物でお返しをするのが一般的です。
その際のお礼状には、亡くなったことを知らせる内容に加え、連絡できていなかったことのお詫びと、お歳暮を受け取ったお礼を伝えます。
喪中のお歳暮については、こちらのページで解説しています。
お返しの品物を選ぶときのポイント
お返しの品物を選ぶ際は、いただいた品物とは違う品物を選ぶのが望ましいといえます。
同じ品物を贈ってしまうと、いただいたものを贈り返したことになってしまい、失礼に当たります。
例えば、洋菓子をいただいた場合はコーヒーやジュース、ビールをいただいた場合はハムやソーセージなど、いただいた品物とは別のカテゴリから選ぶのがおすすめです。
例えば、下記のような品物もお歳暮のお返しに適しています。
- 相手が好きな品物を選べるカタログギフト
- 性別や年代を問わずどなたでも楽しめる和菓子や洋菓子
- 年末や正月の集まりで食べられる高級な食材 など
【予算別】お歳暮のお返しにおすすめの贈り物
ここからはお歳暮のお返しとして、JALモールで買えるおすすめの品物のカテゴリを予算別に紹介します。
1.3,000円未満でおすすめ
両親や友人、親しい関係の知人へのお歳暮には、3,000円未満の品物がおすすめです。
3,000円未満の予算では洋菓子や和菓子の詰め合わせ・コーヒー豆のセット、食べ物以外なら洗剤や入浴剤のセットなどもあります。
冬の寒い時期に活躍する品物や相手の好みなど、相手の立場を想像して喜んでもらえそうなものを選びましょう。
2.3,000~5,000円でおすすめ
一般的なお歳暮の相場は3,000~5,000円といわれています。
3,000~5,000円で品物を選ぶ場合は、年末年始に家族や親戚と楽しめるハムやソーセージといった肉加工品やスイーツなどが人気です。
そのほかにも、実用的なタオルやバスグッズなど日用品もおすすめです。
3.5,000円以上でおすすめ
お歳暮は年末に送るため、お正月に食べるおせち料理の具材やお鍋のセットなどを贈るのがおすすめです。
上司や取引先などへは5,000~1万円程度の予算でお歳暮を贈るのが一般的です。
例えば、お酒が好きな上司なら、好みのお酒を贈ると喜んでもらえるはずです。
また、取引先に贈る場合は、箱の中身が個包装になっているお菓子や紅茶などを選べば、受け取った方が分けやすいのでおすすめです。
お歳暮のお返しは慎重に
お歳暮のお返しは基本的には不要です。
しかし、お返しをしたい場合は贈り物をしても問題ありません。
ただし、お返しをする際は費用相場や贈る時期、目的に合わせたのしなど、マナーを押さえておくことが大切です。
贈り物の品物選びの際も、いただいたものに対してどのような品物を贈るのかを慎重に検討することをおすすめします。