古代品種とグラン・クリュ畑のシャルドネをブレンドした希少なブラン・ド・ブラン
アヤラは優良なヴィンテージを見出した際に“コレクション”の名を冠したシャンパーニュをリリースしています。「コレクション・アヤラNo.16」はアヤラにとってNo.8、No.7、No14に続く4つ目のコレクションで、生産量が7,357本のみの大変希少なキュヴェです。
コート・デ・ブランとモンターニュ・ド・ランスのテロワールで栽培された古代品種3種を含む4つの白ぶどうを巧みにアッサンブラージュしました。
古代品種であるアルバンヌ、プティ・メリエなどは晩熟で病害に弱く生産量が少ないことから敬遠されてきましたが、近年の温暖化やキャノピーマネージメントの発達により見直されております。
もともと香りがよく、高い熟成能力を持つ古代品種は丁寧に造りこめば素晴らしいポテンシャルを秘めておりますが、未だシャンパーニュ全体の生産量の1%にも満たない希少な品種です。これら古代品種は過去にはその酸度の高さが懸念点でしたが、現代では質の良いミネラリティを生み出すポテンシャルがあります。
コレクションNo.16は、アヤラのアイコンであるシャルドネと白ぶどうの古代品種をアッサンブラージュすることで生まれた、希少なブラン・ド・ブランです。
輝きのある明るいゴールド。ミラベル(西洋すもも)、コンフィにしたレモンピール、グレープフルーツ、白い花、アカシアのはちみつ、ヘーゼルナッツの様々な果実の香りが複雑に折り重なります。アタックは軽やかな酸味とミネラリティーを感じ、アプリコット、ゆず、白い花、ユーカリなどの風味があります。シルキーな泡立ちでエレガントさとフレッシュ、複雑さも感じられ、ほのかな塩味を伴った長い余韻を持ち合わせています。
瓶内熟成:72ヵ月、ドサージュ:5.4g/l
シャンパーニュの古代品種と特徴
◆アルバンヌ・・・アロマティックでスミレ、シナモン、スズラン、ミントなどの香り。高い熟成能力があり、豊潤な味わいで溌剌とした酸があるのが特徴の白ブドウ品種。
◆プティ・メリエ・・・果実味が豊かで、オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモットなど柑橘の風味に溢れ、アーモンドや杏仁、薬草のような香りに豊かな酸味が特徴の白ブドウ品種。
◆ピノ・ブラン・・・洋梨や柑橘の香り。丸みのある果実味に、溌剌とした酸味が特徴の白ブドウ品種。
アヤラは、コート・デ・ブランのグラン・クリュ、シュイィ、オジェ、そしてシャンヴォワジー、パッシー=グリニー、ヴァレ・ド・ラ・マルヌに畑を所有。多様性を尊重し、70のクリュ、それぞれの品種・ヴィンテージごとに、独立したサイズの異なるステンレスタンク(5~200hl)120個を用い醸造。ぶどうの受け入れからデゴルジュマンまですべてをひとつの場所で行い、人の手をできる限り介在させないことで、ぶどうのポテンシャルを最大限引き出しています。
商品情報
- 品番1
- 0002-1948K
- 歴史 - 160 YEARS OF HISTORY
- Champagne AYALA アヤラはもともとスペインの貴族の家柄であり、スペイン領であった南米で独立戦争を戦ったのち、コロンビアの外交官としてパリに赴任した父を持つエドモンド・デ・アヤラが、シャンパーニュ地方でシャンパーニュ造りを学んだことから彼らの醸造の歴史が始まりました。1860年にはマルイユ子爵の娘と結婚し、妻の所有していたアイのシャトーと、アイとマルイユ・シュール・アイの素晴らしいブドウ畑を手に入れました。そのクオリティは高く評価され、メゾン・アヤラは、たちまち英国などで高い人気を博しました。また、アヤラは18の名門シャンパーニュブランドが集まった、グランド・マルク組合の1882年設立時のメンバーであり、また、第二次大戦以前より、英国王室とスペイン王室御用達業者でした。2005年からは、ヨーロッパにおいて広くワインビジネスを展開するSJBの一員となっています。シャンパーニュのブドウ畑のほぼ中央に位置するアイにあり、規模的には非常に小さなメゾンです。家内工業的な経営のため、まさに「オート・クチュール」のシャンパーニュ造りを実現しています。
- アヤラブランドの進化
- エドモンド・デ・アヤラにより1860年に創業したアヤラは、当時ドサージュ100g/lほどの甘口が主流の中、1865年にドサージュ21g/lのみの辛口シャンパーニュを先駆者としてリリース。また1882年に作られたグランド・マルク組合の設立メンバーとなり、1908年には英国ロイヤルワラントの称号を獲得。2005年にはボランジェファミリーの一員に。醸造所はステンレスタンクに特化した最新鋭の設備に刷新され、シャープでスタイリッシュなブランドアイデンティティを確立しています。
※輸入品につきヴィンテージ、ラベルの変更がある場合がございます。
※準備数:6本