パゴド・ド・コス[2021]

クラシックなスタイルが楽しめる2021年

シャトー・コス・デストゥルネルの創始者は、ルイ・ガスパール・デストゥルネル。インドに興味があった彼はインドでも成功を収め、その象徴としてシャートーの形に表しました。シャトーは他のボルドーシャトーと趣が違い、今なお異彩を放つオリエンタルな雰囲気が漂います。

およそ100ヘクタールの面積を所有するコス・デストゥルネルは、多数の区画で構成されています。カベルネ・ソーヴィニヨンが植えられた3分の2は、メルロによって補われ、カベルネ・フランとプチ・ヴェルドがわずかな割合で補われます。コス・デストゥルネルのブドウ園は、平均樹齢45年。樹齢80年から100年の非常に古いブドウの木もあります。これは、この土地にもたらされた遺産です。これらの古いブドウの木はワインに深みと構造をもたらし、それらが最も深い要素を引き出す土壌の複雑さを反映しています。コス・デストゥルネルは、平均して樹齢55年の木から作られたブドウで作られています。

1級シャトー筆頭のラフィット・ロートシルトに距離的にほど近く、サンテステフの最高銘醸・特級格付2級のコス・デストゥルネル。生産年によっては1級シャトーを脅かすほどのワインをリリースしています。こちらは1994年に初リリースされた、コス・デストゥルネルのセカンドワイン。サン・テステフのテロワールで育った平均樹齢40年の樹から造られています。2021年のヴィンテージは果実感が充実しており、そして洗練されて若いうちから楽しめるワインです。ブルーベリー、レッドカラント、ストロベリーの香りに、スモーキーでチョコレートのような香りとシナモンの風味が複雑さを加えており、テクスチャーには丸みも感じ、エレガントに楽しめるワインとなっています。

ヴィノス誌：91-94点 / ジェームスサックリング氏：93点