フィリップ・パカレ ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・ショーム[2022]

D.R.C.醸造長のオファーを断ってまでこだわり抜いた理想郷

醸造家であり自然な醸造を体系化した「ジュール・ショヴェ」に師事し「ジュール・ショヴェ」に学んだヴィニュロンは数多いが「フィリップ」が最後の教え子で全てを学んだと言われています。

ワイン造りを極めるためにローヌ地方シャトー・ヌフ・デュ・パフにおける自然派の第一人者シャトー・ラヤス、そしてブルゴーニュの名門ドメーヌ・ルロワで修業を積んだ後、D.R.C.の社長が共同経営を務めるドメーヌ・プリューレ・ロックの醸造及び販売責任者を務めました。

ロックのワインの評価はみるみるうちに高まり、パカレ氏の手腕が認められD.R.C.醸造長のオファーがあったにも関わらず、あっさりと辞退。自らの理想を目指し独立、2001年【フィリップ・パカレ】としてワインを世に送り出しました。

レ・ショームは、特級畑ラ・ターシュにほど近いヴォーヌ・ロマネの中心部に位置する1級畑。樹齢約60年ほどで1日2回3週間ピジャージュを行い、全房にて土着酵母によるアルコール発酵とマロラクティック発酵を行い、SO2を添加せず、澱と共にバトナージュをしながら18ヶ月熟成。香水を思わせるエキゾチックで妖艶な香りに、フレッシュなバラのニュアンスが加わり、非常に繊細かつ品の良いワインとなっています。隙を感じさせない密度のある果実味と1級畑ならではの豊かな表現力を感じる複雑味、長い余韻など特別なテロワールのワインだけが持つ風格を備えています。