オーギュスタン テール[2020]

ビオディナミのシャンパーニュ生産者へブドウを供給していたビオディナミの大御所

マルク・オーギュスタン氏による「クール・ヴィキュルトゥール（Coeur Viti Culture）」は、畑や葡萄樹の特性を深く理解し、自然な環境を大切にしながらワイン造りを行う哲学を表現しています。この名前は「心（Coeur）」と「栽培（Viti Culture）」の造語で、畑やワインの生育環境への配慮を超えて、ワイン造りに気持ちを込めることを意味しています。

オーギュスタン家は5代にわたってワイン造りを行い、現在はアイ村の近くにある9ヘクタールの有機認証を受けた畑を管理しています。家族経営のドメーヌは、1870年代に祖父の代から有機栽培を模索し、2004年に父親がすべての化学薬品の使用を中止。1991年からマルク氏が引き継ぎ、ビオディナミを超えたワイン造りを続けています。

樹齢は25～40年の色々な区画。土壌は粘土・シルトで地下深くには石灰岩盤が通り、北向き斜面主体。キュヴェ（1番搾り）とタイユ（2番搾り）を少し使うことで旨味のバランスを取っています。発酵は毎年採取している、その畑の野生酵母をスターターとして加え、エナメルタンクで行い、熟成はエナメル、古樽、アンフォラと色々な容器を使って12ヶ月間熟成させます。マダガスカル産有機蔗糖でティラージュ。36ヶ月間澱と共に熟成。ノン・ドサージュ。