ラール・ワインズ エヴァ・シュナン・ブラン[2020]

Tim Atkin MW "SA Special Reportで最上級の1級に昇格したスワートランドの生産者

2008年に南アフリカの若き天才醸造家 ドノヴァン・ラール氏が、西ケープ州のカルトワインのメッカであるスワートランドの地に自らの名を冠したワイナリーを設立しました。限りなく古い畑のブドウのみを使用し、栽培から醸造過程におて極限まで手造りで行う、ユニークかつ極上のワインを少量のみ造っています。

南アフリカを代表する偉大なシラーの一つであると国内外で非常に高く評価されています。ドノヴァン曰くこのワインは「極限の畑から生まれる愛の結晶の雫」だそうで、とても希少で低収量の古樹から造られています。今ヴィンテージで4年目ですが、これまでで最も洗練された仕上がりになっています。

愛娘の名前を冠したフラッグシップ・キュヴェになります。アロマにはグレープフルーツやレモンなどの柑橘類の他、干し草や数種類のハーブなどがほのかに香り、シスト土壌のシュナン・ブランによく見られる桜桃やリンゴなどの果実のニュアンスが控えめながら気品高く感じられ、多面的でとても魅力です。程よい酸味とミネラル感が絶妙なバランスで果実味を支えていて、凝縮感とともにほとんど石ころのように思われるミネラル感が後口を潤し、非常に個性的でエキサイティングなヴィンテージと言えるでしょう。