コバトル ソーヴィ[2022]

早摘みして還元的に仕上げる造り

火山風化岩と玄武岩。2022年9月21日に丁寧に手摘みにて収穫。破砕して直接圧搾。スチールタンクで熟成 。フルイーストで6ヶ月熟成。さらに細かい澱とともに6ヶ月熟成。 無濾過で瓶詰め。瓶詰め時に少量のSO2添加。

【担当者コメント】
ソーヴィニャックはソーヴィニヨン・ブランとリースリングの掛け合わせで生まれたPiwi品種（カビ耐性品種）です。コバトルの上級キュヴェは遅摘みで熟度を上げて、酸化的な造りをしています。スタンダードクラスのこの作品は酸味を残すように早摘みし、還元的な造りをしており、よりフレッシュで華やかで軽やかな仕上がりになっています。SO2も少ないですが、安定して健全な造りでよくできているのではないかと思います。
冷涼地らしく重心は高めですが、玄武岩や火山性の硬質な土壌から産出されるこのワインは、その性格の通りストラクチャーは張り詰めており、硬質さが伝わってきます。軽やかなワインですが、還元的な醸造由来の硬質さと土地由来の硬質さの重奏性、複雑さもあり、薄っぺらくさせていないところも作品性としてもとても良いワインだと思います。