旅行や出張でホテルに宿泊した際、コンセント(アウトレット)の位置や数に困ったことはありませんか?
海外の場合、コンセントプラグの形状や電圧が日本とは異なる場合もあり、変換プラグや変圧器が必要になることもあります。
今回は、特に海外での電源コンセント活用術や利用する電源タップ選びのポイントなどをご紹介しましょう。
(2018.06.28初稿掲載・2023.4.28更新)
旅先に持っていく電子機器・電化製品は意外と多いもの。その中には、スマートフォン、デジタルカメラ、電気シェーバー、ノートパソコンやタブレット、携帯ゲーム機、音楽プレーヤーなど、充電を必要とする機器が多数含まれます。
ホテルが1人部屋ならまだしも、複数人で同部屋だった場合、“コンセントの奪い合い”が勃発することも。近年では、USB充電ポートを客室内に備えたホテルも増えていますが、ポート数にも限りがあります。このような充電問題やコンセント問題、USB充電ポート問題を解決するには、効率よく充電できるアイテムを使うことが有効です。
日本の電圧は100V、コンセントプラグの形状はA型と呼ばれるものですが、世界中の各国ごとに電圧やコンセントプラグの形状はまちまちです。そのため、変圧器やコンセントプラグの変換アダプタが必要になる場合があるのですが、日常で使っている電子機器・電化製品の中には、実は海外の電圧に対応したACアダプタを備えているものも少なくありません。
例えば、上記の写真にあるように、iPhoneのAC式充電器(コンセントプラグ)には、「INPUT:AC100-240V」と記載されています。つまり、電圧が240Vの国でもそのまま使えるのです(コンセントプラグの形状を変換アダプタで対応させる必要はあり)。同様に、あるノートパソコンのACアダプタにも「(INPUT):AC100-240V」の記載がありました。
海外渡航時に充電器やACアダプタを持っていく際には、まずそれらの対応電圧を確認しましょう。渡航する国の電圧が対応電圧の範囲内であれば、プラグ形状変換アダプタだけ持って行けばよく、変圧器は必要ありません。
スマートフォンをはじめ、充電して使用する電子機器・モバイルデバイスの多くは、USBポートを介した充電が可能です。USB充電ポートを複数備えたコンセントに直接つなげる電源タップがあれば、1つのコンセントからUSBポート数分の電子機器の充電や使用ができるので重宝します。100-240V対応であれば、プラグ変換アダプタを利用して、海外のホテルでも使えます。
USBポートにはType-AやType-Cなど形状に種類があります。Type-CのUSB電源ポートを備えたホテルも少しずつ増えていますがまだまだ少数。Type-Cへの変換アダプタやACアダプタがあると安心です。
USBポート付き電源タップ自体にある程度の長さのコードがあれば良いですが、コードがなくコンセントに直結するタイプのものが少なくありません。コンセントの位置によっては、周りに充電したい機器を置けない・置きづらいケースも。そんな時に備えて、2m程度の延長コード(テーブルタップ)を持っていくのがオススメ。
国内なら、自宅にあるものを持っていけばOK。海外で使用するのであれば、100-240V対応のものを用意しましょう。
数年前から懸念はされていましたが、実際にはあまり行われていないと言われてきた「ジュースジャッキング」。公共の施設に設けられたUSBポートを悪用し、接続した第三者のスマートフォンや電子デバイスにマルウェアや監視アプリをわからないように仕込む悪質な手口です。技術が進歩したことで、ジュースジャッキングが以前よりも簡単にできるようになっており、注意喚起されています。
リスクを回避する方法としては、ホテルのUSB充電ポートを使用する場合は、対策用のアプリやアダプタなどを利用すること。また、電源コンセントからの充電であればジュースジャッキングの危険はありません。
旅先で、いざという時に充電切れ…。そんな事態を避けるためにも、持っていく電子機器に応じた電源タップ・延長コードを準備しておくと安心です。