2022.12.23

知っておきたい「液体の機内持込制限」。国際線の化粧用品持ち込みは要注意

乾燥する飛行機内。ペットポトルの飲み物を機内に持ち込んだり、肌の乾燥防止のために化粧水や保湿液などを機内に持ち込んだりしたいもの。かし、飛行機内に手荷物として液体を持ち込むには注意が必要な場合があります。特に海外フライトの際には要注意。
国内/国際線によって異なりますが、液体の持ち込みには制限やルールが設けられています。(2017.10.31初稿掲載・2021.12.23更新)

ルールを守って手荷物検査をスムーズに。事前に準備しておこう



【国内線での液体の機内持ち込み】

気にしていない方も多いかもしれませんが、国内線にも液体の機内持込制限があります。


開封したペットボトル飲料はカバンから出してチェック

液体の飲み物は機内持ち込みOKです。ただし、開封済みのペットボトルは、保安検査場の手荷物チェックで別途確認されるため、バッグなどから出しておく必要があります。アルコール飲料も機内持ち込み可能ですが、アルコール度数が24%を超え、70%以下のものは一人当たり5リットルまでの持ち込み制限があります。


化粧水などは、500ml以下の容器に小分けして、総量2リットルまで

化粧水や香水などの化粧・美容用の液体、および液体の医薬品(非放射性のもの)も、機内持ち込みできます。ただし、1容器あたりの容量が500ml(0.5リットル)または0.5kg以下で、1人当たりの機内持ち込み量の合計が2リットルまたは2kgまでに制限されています。


【国際線での液体の機内持ち込み】

海外渡航時に液体を機内持込する場合は、国内線の制限よりも細かく制限されているので注意が必要です。


飲み物の持ち込みは、保安検査後に購入したものに限られる

保安検査前(出国手続き前)に購入した飲料は、機内に持ち込みできません。例えば、空港に行く途中で購入したペットボトル飲料や自宅から持ってきた日本酒などは、開封前であっても手荷物としては機内持込NGです。
機内に持ち込める液体(飲料)は、保安検査後(手荷物検査後)に空港内の免税店などで購入したもの(酒類を含む)に限られます(乗り継ぎを行う場合、規制によって放棄しなければならないケースがあります)。
飲料を日本から海外へ持っていく際には、空港の手荷物カウンターで預けるのが無難です。


化粧品類は、所定のパッケージ方法に基づいたもののみ持込可

機内持ち込みできる化粧品などの液体は、基本的に100mlまたは100gの容量以下の容器に入っていなければなりません。その上で、それらすべてを容量1リットル以下の再封可能な透明プラスチック袋(ジッパー付きの透明な袋)に収納しなければなりません。そして、その袋は1つしか機内に持ち込めません。機内で使用するものを厳選し、既定の容器に小分けしておきましょう。
なお、ジェル状のものやスプレーも液体に含まれます。


◆機内持ち込みできるパッケージ方法◆

1.あらゆる液体物(※1)は、100mlまたは100gの容量以下の容器に入れる。

※1:ジェル状のもの(歯磨き、ヘアジェル等)、エアゾール、スプレーなども含む。


2.再封可能な容量1リットル以下の透明プラスチック袋(※2)に、1.のすべての容器を、余裕をもって入れる。

※2:ジッパー・ファスナーの付いた袋(ジップロックなど)で、縦横合計40cm以内(マチなし)のもの。または、規準を満たした専用のジッパー付きケース。


3.1人当たりの袋の数は、1つのみ持ち込み可能。保安検査の際には、バッグから透明プラスチック袋を取り出し、他の手荷物とは別に検査員に提示する。

*上記の基準を満たしていない場合、容器を廃棄しなければならないので、注意が必要。


あらかじめ透明プラスチック袋や容器を用意し、自宅でパッキングしておこう

ときどき保安検査場の周辺で、透明プラスチック袋に化粧品類を詰めている人や、化粧品類を没収(放棄)されている人を見かけます。ジッパー付きの透明プラスチック袋は、空港で販売している場合もありますが、出発直前に慌てたり、空港での混雑を避けるためにも、出発前に自宅でルールにのっとったパッケージをしておきましょう。




国内線・国際線問わず、新型コロナウイルス感染防止対策の影響で、空港での保安検査に時間がかかるケースがあります。時間には十分な余裕を持って保安検査場を通過するようにしましょう。

また、機内に持ち込まず、空港の手荷物カウンターで預け荷物とすればよいものもあります。あらかじめ確認し、機内に持ち込む必要がない液体物は、中身が漏れないようにしてスーツケースに入れるなどして預けてしまうのがおすすめです。

※紹介した内容は、記事作成時点(2021年12月)のものです。機内持ち込みや預け荷物の制限については、随時変更が加えられます。ご利用の航空会社や国土交通省からの情報を確認することをおすすめします。


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