2022.11.28

コンタクトレンズ、機内持ち込みOK?保存液や洗浄液は?

飛行機に搭乗する際、機内に持ち込める手荷物には制限があります。機内持ち込みできないものや持ち込む量が決まっているものがあり、特に液体物は注意が必要です。日常生活でコンタクトレンズを使用している方の中には、コンタクトレンズや保存液・洗浄液などを、機内に持ち込みできるのかどうか気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、コンタクトレンズ本体および保存液・洗浄液などのケア用品の機内持ち込みについてご案内しましょう。(2018.12.27初稿掲載・2022.11.28更新)

コンタクトレンズ使用者必見!知っておくと安心

コンタクトレンズの機内持ち込みはコンタクトレンズの機内持ち込みは、基本的にOK!

結論から先に言うと、コンタクトレンズ本体の機内持ち込みは可能です。使い捨てのワンデータイプや1~2週間連続して使えるワン/ツーウィークタイプなどの交換用のもの、永続的に使用するタイプなど、いずれのコンタクトレンズも、国内線/国際線ともに機内持ち込み手荷物にすることができます。
飛行機の中は非常に乾燥するため、ロングフライトとなる国際線の機内では、コンタクトレンズを外してメガネで過ごすのがオススメ。コンタクトレンズは手荷物の中に入れて機内に持ち込み、目的地の空港着陸前に装着すれば、到着してからスムーズに行動できます。


液体のケア用品は、国際線では「医薬品」申し出が必要な場合がある

コンタクトレンズの保存液や洗浄液については、国内線と国際線で機内に持ち込む際に違いがあります。

国内線の場合は、特に制限はありません。なお、液体の容量が多いと、保安検査の際にチェックされることはあります(開封済みペットボトル飲料などと同様の検査)。

国際線の場合は、液体の機内持ち込みに制限があり、100mlまたは100gの容量以下の容器に入れなければならない、さらにそれら容器すべてを容量1リットル以下の再封可能な透明プラスチック袋に収納しておく必要があるという規定があります。詳しくは、『知っておきたい「機内への液体持込制限」。国際線の化粧用品持ち込みは要注意』の記事でご確認ください。

しかし、コンタクトレンズ本体およびケア用品である保存液や洗浄液などは、「医薬品」とみなされるため、この規定は適用されません。目薬(点眼液)も同様です。ただし、手荷物検査場で検査員に「医薬品」であると申し出る必要があります。

不安に感じる方は、100ml以下の容器に入れ、さらに透明プラスチック袋に入れるという、液体物の機内持ち込み規定に従った状態でパッキングしておくと安心です。その場合、液体物の総量の制限がありますから、化粧水など他の液体物とのバランスや機内で使用する量などを考慮して、液漏れすることのないようにパッキングしましょう。

液体の機内に持ち込みを考えると、別途保存液や洗浄液を必要としない使い捨てのワンデータイプのコンタクトレンズが便利です。


海外フライト時は、予備のコンタクトレンズやメガネを機内に持参

海外へ旅行や出張に行く場合、使い捨てのワンデータイプのコンタクトレンズなら、日数分よりも少し多めに持っていくと安心です。普段は2ウィークタイプを使用している方も、予備で1-2セット、あるいは同じ度数のワンデータイプを数セット持参することを推奨します。

海外では、コンタクトレンズが簡単に購入できないケースがあります(お店がない、手続きが大変など)。また、種類が少なく普段使っている製品がない、日本とは製品規準や薬事規準が異なるといったこともあるためです。紛失、破損や汚れなどのほか、衛生的なことも考慮すると、メガネはもちろん、予備のコンタクトレンズを持っていくのが無難です。

国際線で乗り継ぎがある場合、空港で預けた荷物がロストバゲージする可能性もあります。不測の事態に備える意味でも、コンタクトレンズ本体の予備を機内に持ち込んでおくことをおすすめします。


出発地の空港で預け荷物にするスーツケースやキャリーバッグの中に入れる保存液や洗浄液などは、中身が漏れないようにしっかりとフタを閉め、密閉できるプラスチック袋などに入れておきます。

なお、機内への持ち込みが可能とはいえ、あまりにも大量のコンタクトレンズを機内に持ち込もうとすると、検査員が不審に思うこともあるので要注意。ワンデータイプでも数日分が無難です。