二つの顔を持つファーム&ワイナリー
ドメーヌスタイルのワイナリーでは、原料となるブドウはワイナリーが始まった時から、全量『山形県上山市』内の自社畑で生産しています。高品質な果物栽培に取り組む果樹園(ファーム)では、山形の伝統的な栽培技術と独自の棚仕立て栽培で一つひと一つの果実を大切に育てる栽培を行っています。そんな2つの顔をもつのがウッディファーム&ワイナリーです。
2013年9月、当時、山形県では20年ぶりとなるワイナリーが誕生しました。『ウッディ(Woody)』という名前の通り、ワイナリーは木のぬくもりがあふれる空間になっています。『ワイナリー』の最大の特徴は、なんといっても自社栽培100%のワイン。代々、木村代表の実父(先代)が、ブドウやさくらんぼの生産を開始したのが1952年。古くからブドウ生産の好適地として着目されてきた上山市において、大手国内ワイナリー向けのブドウ栽培を1974年から開始し、2013年念願のドメーヌ開業へと花開きます。ワイナリーとしては8年ですが、その裏には『ファーム』としてワイン用ブドウ栽培の実績40年を超えるノウハウがあります。
2023年の燦燦とした太陽を一身に受ける事で2022年とは対照的な味わいになりました。これまでの最速である9/13から収穫がスタート。その後に収穫された区画からは完熟したアルバリーニョが多く、既に果汁から熟した匂いが。熟度が違う4種類の原酒をそれぞれ発酵させ、最終的にブレンドする事でバランスを取っています。今まで見たことが無いような酸度で一般的には補酸の必要に迫られますが、【VTに無いものを無理に求めない】私達なりの矜持で、須らく補酸は行いません。醸す側の理想像に近づけるエゴが出なくもないですが…2023VTの持つ【異常な暑さ】という特徴を表現できたことに安心しています。黄色みが強く粘性もある濃厚な雰囲気、まるで沢山の柑橘類やスイカズラ、完熟した桃とマンゴーを凝縮させたようなフローラルで豊富なエキスに、果皮由来の苦味の爽やかさがアクセント。よく冷やしてお楽しみください。
収穫時期と区画の異なる4種類の原酒から構成されています。例年よりも早い収穫時期でしたが熟度は高かったため今回はスキンコンタクトを採用せずに、すべて全房プレスを行っています。デブルバージュの程度、発酵温度、酵母、の違いで酒質のキャラクターを確立させた後でブレンドする事で、一辺倒には感じさせない複雑さがあります。あくまで単一品種の単一年度のみで構成し、VTと品種の個性を鮮明に感じさせるよう努めています。ブレンド後は少ない酸度をMLFから守るように亜硫酸添加と低温管理を行い、約6カ月のあいだ細かい澱と一緒にタンク貯蔵しています。瓶詰め前に澱引きし、亜硫酸を添加後に無濾過で瓶詰めしています。香りにも味わいにも熟した印象が強く発現されていたので、少しでもフレッシュ感を付与するために溶存ガスを高めに設定して瓶詰めしました。瓶詰め直後の2024.12頃まではピリッとした口当たりを感じさせます。よく冷やして飲んだほうが香りと味わいがタイトになり、丁度良く飲めるでしょう。
商品情報
- JANコード
- 4946317202323
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