シャトー紹介
デスミライユは、オーメドック地区カントナック村に位置し、1855年のボルドー格付けで第3級に選出されたシャトーです。オーナーが転々として畑が分散し、荒廃してしまった時期もありましたが、名門リュルトン家が引き継ぎ、1992年に現オーナーのデニス・リュルトン氏が就任して以来、定期的にワイナリーの近代化に投資をし、このグラン・クリュ・クラッセの発展に全力を注いできました。
まだ若い時と数年の熟成を経て複雑さを増した時、その両方で評価されるワインを造りたいという思いのもと、今や格付けの名に恥じない発展を遂げているシャトー・デスミライユ。畑においては、持続可能なワイン生産の原則を適用し、何十年もの間、すべての化学雑草防除と殺虫剤の使用を禁止してきました。その結果、2018年ヴィンテージ以降、HVE認証(環境価値重視認定)を取得しています。
40ヘクタールの畑は3つの生産地域から構成されており、それぞれがシャトー・デスミライユのワインに独自の個性をもたらしています。ボルドー品種6種のうち4種を栽培し、ヴィンテージごとに異なる比率でブレンドしている点も、デスミライユのワインに複雑味を与える理由の1つです。ワインに骨格と熟成に耐えうる強さを与えるカベルネ・ソーヴィニヨンが約50%、まろやかさを与えるメルローが約40%を占め、残り10%のカベルネ・フランとプティ・ヴェルドがスパイスの役割を果たします。
2020年は熟したタンニンを持った、非常にバランスの取れたワインが生まれました。若いワインとしても十分飲み心地が良く、年数を重ねても素晴らしい熟成のポテンシャルがあります。マルゴーのテロワールが秀逸に表現された、フィネスとエレガンスを併せ持つ、舌触りがなめらかで繊細な味わいをお楽しみください。
JS:93-94点
“ブラックベリー、チョコレート、くるみ、スパイスを感じさせるミディアムからフルボディの赤ワイン。 クリーミーでジューシーなタンニンと長く風味豊かなフィニッシュ。”
『Thursday, May 27, 2021 James Suckling.com』より抜粋訳