ジュヴレ・シャンベルタン&シャンボール・ミュジニー
良いとこ取り!&1級だけど…手が届く!玄人テイスターが見逃さない産地
かつて、「アンリ・ジャイエに匹敵する」と言われたヴォーヌ・ロマネの伝説的な生産者「シャルル・ノエラ」。残念ながら1988年にドメーヌが畑を売却してしまったためその名は幻となってしまいましたが、実孫であるステファン・モロー氏が「シャルル・ノエラ」の伝説を後世に残すべくブルゴーニュの老舗ネゴシアンと協力。現在では「よりコストパフォーマンスが高く、堅苦しくない、親しみやすいスタイルで誰からも愛されるブルゴーニュワインを造ること」をモットーに、ブルゴーニュでもひときわ輝きを放つテロワールを目利きし、ネゴシアンとして素晴らしいワインを生み出しています。
モレ・サン・ドニ1級畑は特級畑クロ・ド・ラ・ロッシュにほど近い区画で、リュット・レゾネ(減農薬栽培)のアプローチの元、丁寧に育まれたピノ・ノワールから造られています。大きめの石灰岩交じりの粘土石灰質土壌が生み出したワインは、甘く完熟した果実のニュアンスに、乾燥イチジクやトリュフ、複雑なスパイスアロマが重なる緻密な構成を備え、うっとりするほど滑らかです。
剛健な骨格を持ち、男性的でパワフルなワインを生むジュヴレ・シャンベルタンと、エレガントで甘美、流れるような飲み心地が美しい女性を思わせるシャンボール・ミュジニー。2つの偉大な銘醸地に挟まれたモレ・サン・ドニは、知名度では両者に劣りますが、実はこの両者の強みを生かしたバランスの良いワインが生まれる産地として、玄人テイスターなら見逃さない、隠れた人気銘柄なのです。
中でも1級(プルミエ・クリュ)のワインは、安定した質の高さに定評がある反面、もはや日本では1万円以下では手に入れることが難しくなってきてしまった、ちょっと敷居の高い存在。ですが、直輸入によってお手頃価格でご提供できるようになりました。