ワイン評論家にとどまらず、世界中のワイン愛好家、地元の関係者からも高く評価されている、サンテミリオンの注目シャトーが、カノン・ラ・ガフリエールです。2012年の格付け改定では、第1特別級Bへと見事に昇格を果たしました。
シャトー・カノン・ラ・ガフリエールは、19世紀までは「ラ・ガフリエール・ボワタール」という名前で呼ばれていました。これは当時の所有者であった陶器職人のボワタール氏の名前に由来しています。その後も何度かシャトーの所有者は変わっていきますが、1983年にはステファン・フォン・ナイペルグ氏に引き継がれます。彼はシャトーの全面的な改革に乗り出し、ワインの品質向上に惜しみない努力を注ぎました。設備の充実に加え、1996年には当時まだ無名だった醸造家のステファン・デュルノンクール氏を醸造責任者として招致、ワインの品質を高めることに成功しました。この成功により、ステファン・デュルノンクール氏は現在、複数のシャトーのコンサルタントとしても活躍するようになり、彼の名前とともにシャトー・カノン・ラ・ガフリエールの名声も高まり、今ではサンテミリオンのスター的存在にまでなったのです。
このシャトーのワインは比較的早熟タイプで、飲み頃は収穫後5～20年くらいになります。香り高いアロマとエレガントなスタイルをお楽しみください。
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WA97点 飲み頃：2024～2054年
2017年のカノン・ラ・ガフリエールは、グラスに注いた瞬間から、焼いたブラックベリー、ブルーベリーのコンポート、レッドカラントのゼリー、森の下生え、ドライローズ、シダーチェストのニュアンスが落ち葉が漂うように香る。ミディアムからフルボディで、素晴らしい密度を持ち、きめ細かいタンニンのしっかりとした骨格とフレッシュさがあり、明るくエネルギッシュな果実の余韻で締めくくられる。
「March 2020 Week 3, The Wine Advocate」より抜粋訳
商品情報
- 生産国
- フランス
- 生産地域
- ボルドー
- アペラシオン
- サンテミリオン・グラン・クリュ
- 格付け
- 第一特別級B