スーパーセカンドのコス・デストゥルネルが惚れ込んだ最強のプロヴァンス・ロゼ
ロゼワインの最大かつ最強産地、プロヴァンス
ロゼワインのメッカであるプロヴァンス地方。実はギリシア系のフォカイヤ人によってブドウ栽培が持ち込まれたという、フランス最初のブドウ栽培産地です。片岩質と石灰質が混在したテロワール、ヴィクトワール山、ボーム山、ヴェルドン渓谷といった山々が織りなすミクロクリマからさまざまなタイプのワインが生み出されています。中でもロゼワインはこの地域のワイン生産の90%がロゼという、ロゼの一大産地です。地中海の陽光に照らされ、爽やかな風が吹き抜ける、魅力的な地域。その中でも標高300mの丘に位置し、岩のような粘土質石灰岩が広がる最稀なるテロワールにマスカロンヌの畑があります。この素晴らしいテロワールに魅了され、この地にシャトー購入を決意したのだとか。
ラ・マスカロンヌの特徴
マスカロンヌ自慢の石壁のテラスです。この段々になった畑のおかげで水はけが良く、太陽の恵みを存分に受け、完熟したブドウを収穫することができます。そしてブドウ樹は深く根を張り、地中からの養分とミネラルを吸い上げることができるのです。またごろごろとした小石が畑の表面を覆っており、この小石があるおかげで日中太陽からの熱を閉じ込め、夜に保温してくれ、ブドウの完熟を促します。60ヘクタールもある広大なシャトーですが、ブドウの完熟度を確認するため、手摘みでの収穫にこだわります。涼しい早朝に、適切な完熟度で収穫されたブドウは、果実感と酸とのバランスが素晴らしいワインを作り上げてくれます。収穫は熟練した収穫専門スタッフが行うため、他の有名なプロヴァンス・ロゼのシャトーほど生産量が増やせず、残念ながら世界的なロゼワイン人気の市場に応えることができないと言います。
ジェームス・サックリング:91点
テイスティングコメント
“グレープフルーツやマンダリン、シトラスといったジューシーな果実のアロマ。スイカズラのノートに、メロンや白桃、熟した苺が層を成します。ミドルに潮風を思わせる心地よい塩味、さくらんぼ、アプリコット、オレンジゼストのような風味と果実味が広がります。フィニッシュにはしっかりとしたミネラルが感じられ、フレッシュさもありつつ、熟成可能なポテンシャルを感じられるロゼワイン。”