新型コロナウイルスの感染状況などを考慮して、国内での出張を再開する企業が増えてきました。 国内出張(1泊2日~2泊3日程度)の際に持っていくべきものは何でしょう?これから初めての出張に行く方、ウィズコロナ・アフターコロナの国内出張で何を持っていくべきか、基本的な持ち物を確認してみましょう。(2016.10.26初稿掲載・2021.11.26更新)
ビジネス出張の場合、実はそれほど身構えて持っていくものを考える必要はありません。通常の仕事の延長として出張に出掛けるケースがほとんどでしょうから、基本となる持ち物は、普段持ち歩いているビジネスバッグの中身と同じだと考えていいのです。ビジネスバッグに入れて持ち歩く一般的なものを挙げてみましょう。
このほかに、定期券や公共交通機関のカード・切符類、自宅や会社などのカギ類も挙げられます。折りたたみ傘は、常にカバンに入れている人、その日の天気予報で持っていくかどうか判断する人など、まちまちでしょう。
自分自身のカバンの中身・普段の持ち物を確認してみてください。
1泊2日の国内出張なら、普段持ち歩いているものに着替え(下着、靴下やストッキングなど)をプラスすれば、最低限の支度ができると言えるでしょう。2泊3日の出張や夏場など汗をかく季節の出張の際は、シャツやブラウスの着替えがあると安心です。
そのほか、出張時に最低限持っていくものを挙げてみましょう。
持病などで薬を常用している方は、日数分(回数分)の薬が必要です。コンタクトレンズ利用者は、使用しているレンズの種類に応じたケアアイテムなどを持っていく必要があります。また、旅先での病気やケガに備えて、健康保険証(健康保険証登録済みのマイナンバーカード)を持っていくと安心です。
ビジネスホテルに宿泊するのであれば、ほとんどの施設で歯ブラシやヒゲソリ、シャンプー、せっけん(ボディソープ)などのアメニティグッズは用意されています。できるだけ荷物を減らしたい、特にこだわりがないのなら、宿泊施設に用意されているアメニティグッズを利用するのが効率的です。なお、アメニティグッズの用意がない宿泊施設もあるので、事前に調べておきましょう。
ホテルでも、「普段使っているボディソープやシャンプー類を使いたい」「愛用の電気シェーバーを使いたい」「歯ブラシや歯磨き粉も使い慣れたものがいい」という方は、それらを持っていくことになります。特に女性の場合、ボディソープやシャンプー類のほか、スキンケアグッズやヘアドライヤーなども愛用しているものを出張先でも使いたいという方は少なくありません。
「枕が変わると眠れない」という方も少なからずいらっしゃいます。普段使っているものを宿泊先でも使うことで、リラックスできたり、安眠できたり、出張を快適に過ごす効果がある場合もありますが、その分荷物が増えます。荷物が増えても普段と同じものを使うことを選ぶか、荷物を減らしてホテル備え付けのものを利用するか。よく考えて判断するとよいでしょう。
また、ほとんどのホテルが清掃や除菌など新型コロナウイルス感染防止対策に取り組んでいますが、気になる方は、スリッパやコップなどのほか必要なものを持っていくと不安を減らせます。
例えば1泊2日の出張で、日中は打ち合わせや商談だが、夜に重要な取引先のドレスコードがあるパーティに出席しなければならない場合、礼服やドレスシャツ、靴も別途持っていかなければならないこともあります。
また、2泊3日の女性の出張で、出張期間中同じ相手と行動を共にする場合など、同じスーツで過ごすのは気が引けてしまうケースもあります。ジャケットやボトムスを別途持っていくなど、違ったコーディネートができる服を用意しておきたいと考えるのは当然でしょう。
男性の場合はネクタイを変えるだけでも、印象が変わります。女性の場合は、スカーフなどの小物を活用することで、見た目の印象を変えることもできます。荷物を少なく抑えるためにも、ファッションコーディネートを工夫しましょう。
国内の出張であれば、コンビニなどで必要なモノを現地調達することも可能です。ホテル周辺の環境を調べておき、現地で購入できるのであればわざわざ自宅から持っていかないという人もいます。古い下着を着けていき、現地で処分して新品の下着を買う、という選択もアリなのです。
出張は、ビジネスの内容や職業などによっても、持っていくべきものや量、重さが異なります。商談やプレゼンなどがメインの出張の場合、大量の資料類を持っていくケースもあります。荷物の量次第で、バッグに入るか、キャリーケースやスーツケースがいいのかが変わります。「持ち物リスト」をつくっておくと、出張準備がスムーズにできます。その出張がどんな内容なのか、どこに泊まるのか、だれと会うのかなどを総合的に判断して、基本のアイテム以外に何を持っていくかを決めて効率よく出張しましょう。