マルキ・ド・テルムは、名前の通りテルム公爵がかつて所有していた歴史あるシャトーです。アメリカ合衆国の第3代目の大統領、トーマス・ジェファーソン氏が大統領に選出される前の1787年にボルドーに訪れた際、滞在期間中に味わった中の最高のワイン16選のうちの1つにシャトー・マルキ・ド・テルムを挙げたという記録が残っています。
19世紀から20世紀の前半までシャトーは困難な時期にあったため、次から次へと様々な所有者の手にわたっていきましたが、1935年にセネクローズ家が購入して以来、現在も一族でシャトーの経営をしています。2009年には元ベルナール・マグレで経営と醸造を行っていたルドヴィック・ダヴィッド氏をゼネラルマネージャーに任命し、シャトーに新しい風が吹き始めます。ダヴィッド氏は数多くの技術やノウハウでワイン造りへの新しいアプローチを導入しただけでなく、ウノツーリズム(ワイン観光)にも力を入れた結果、シャトー・マルキ・ド・テルムの隣の美しいシャトーではセミナーや結婚式などのイベントが行われるようになりました。
シャトー・マルキ・ド・テルムのブドウ畑は環境に最大限に配慮しつつ、区画ごとに管理されています。ブドウはすべて手で収穫され、基準を満たした果実だけがタンクに入るように細心の注意を払って選別されます。マルゴー地区のワインは得てして海外で人気ですが、マルキ・ド・テルムはフランス国内の個人顧客向けにしか販売されてこなかったため、日本にはあまり出回りませんが、その味わいは4級の格付けに相応しく、色調の濃い、肉厚で素晴らしいブーケを持つワインに仕上がります。マルゴーの中では骨格がしっかりした熟成向きのワインが造られることで知られており、2020年ヴィンテージも2037年くらいまで飲み頃が続くことでしょう。
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JS:94-95点
“ブラックベリーとブラックカラント、甘草とタールのアロマ。 ミディアムからフルボディで、力強くも洗練されたタンニンと長く美しいフィニッシュ。 タンニンの質がアップグレードされている。”
『Thursday, May 27, 2021 JamesSuckling.com』より抜粋訳
商品情報
- 生産国
- フランス
- 生産地域
- ボルドー
- アペラシオン
- マルゴー
- 格付け
- 4級