シャトー案内
サンテステフで育まれた愛の軌跡
メドック・サンテステフ地区3級に格付けされているこのシャトーの歴史は、ローマ時代にまで遡ることができます。サンテステフのコミューンは『デ・カロネス』として知られていたが、18世紀に当時の所有者ジャン・ド・ガスク氏の愛娘とセギュール候ニコラ・アレクサンドルが結婚したことから、物語は大きく動きました。
セギュール候は1級シャトーのシャトー・ラトゥールやシャトー・ラフィット・ロートシルトを始めとする、数多くの一流シャトーを所有していた人物で、その所有する畑の広さから“ブドウ畑の貴公子”との異名がつくほどでした。
しかし、侯爵はどの一流シャトーよりも、夫人が所有していたシャトー・カロン・セギュールを愛し、「われラフィットを造りしが、わが心にカロンあり」という言葉を残しています。この逸話にちなみ、セギュール候の名前とハートマークがラベルにつけられることとなりました。それから1855年、シャトーはメドックの格付けで3級に評価されています。
セカンド
カロンのテロワールを別の形で表現したもというセカンドワインであるマルキ・ド・カロンは、畑の区画が異なるものの、醸造工程やスタッフはファーストと同じ。新樽の3分の1を使用して慎重に熟成させることで、早く飲み頃を迎えることができます。ファーストの偉大さや優雅さを思い起こさせてくれる1本です。
品種
カベルネ・ソーヴィニヨン 56%、メルロー 35%、カベルネ・フラン 7%、プティ・ヴェルド 2%