ル・ブラン・デュ・シャトー・プリューレ・リシーヌ【2021】(750ml)

フランス語で「小修道院」という意味のプリューレと、以前オーナーであったアレクセス・リシーヌ氏の姓を取って名付けられているのが、シャトー・プリューレ・リシーヌです。その名前が示すとおり、元々はたった4ヘクタールの土地で修道院のミサ用に細々と造られていたワインが評判となり、人気を博すようになったというエピソードが残されています。

プリューレ・リシーヌのブドウ畑は、マルゴー地区の格付けシャトーの畑が集まるカントナックの丘の上にあり、マルゴーの中でもトップクラスです。合計約70ヘクタールのうちの大部分がカントナックの台地の上の、ギュンツンツ氷期の小石が多く堆積する砂利質の土壌にあります。ほとんどが赤ワイン用のブドウですが、プリューレの起源を重んじ、今でもミサ用に使う白ワインを少しだけ造っています。

近年はサンテミリオンの有名醸造家であるステファン・デュルノンクール氏をコンサルタントに迎え、一段とその品質は向上し、ボルドーとブルゴーニュの樽を半々に使うなど個性的なスタイルを持つワインが造られています。

白ワインのブドウ畑は1.6ヘクタールと小規模で、セパージュはソーヴィニヨン・ブラン70％、セミヨン30%。柑橘類の香りに加え、アプリコット、プラムなど果実のよく熟した香りが特徴で、リッチなボディと滑らかで優美な口当たり。ボルドーの生産量の少ない稀少な白ワインです。