お中元

2024.03.05

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お中元を贈る相手は? 相手別の贈り方とマナーガイド

お中元は、日頃お世話になっている方への感謝の気持ちをこめて贈り物をする習慣として日本に根付いています。

お世話になっている人と一括りにいっても、家族や職場だけでなく、近所や習い事の先生など幅広い人が当てはまります。
そこで今回は、お中元を贈るべき相手や贈ってはいけない相手、贈る際のマナーについても解説します。

なお、お中元の詳細については、こちらで詳しく解説しています。

お中元に関する詳細はこちらのページで解説しています。

お中元を贈る相手

お中元は、日頃の感謝を表したい相手に贈ります。
人によって選択肢が異なりますが、一般的な例は以下のとおりです。

個人で贈る場合
  • 親族(両親や義実家など)
  • 上司や職場でお世話になっている方
  • 友人や仲人
  • 恩師や習い事の先生 など
会社として贈る場合
  • 顧客
  • 仕入れ先などの取引先 など

お中元はもともと、目下の者から目上の方に贈るのが基本とされていました。
しかし、日頃の感謝の気持ちや近況のご挨拶をしたい相手であれば、上下の関係にこだわることなく誰に贈っても問題ないとされています。

【相手別】お中元の費用相場

お中元やお歳暮を贈る際の相場は、贈る相手や相手との関係性によって異なります。
お中元の費用相場は3,000~5,000円程度とされており、お歳暮も同様の価格帯が一般的です。

お中元は上半期の感謝を伝えるために贈られ、お歳暮は1年間の感謝を示すために贈られます。
両方を贈る場合、お歳暮にはお中元の2~3割程度高価な品物を選ぶのが一般的です。

【相手別】品物の費用相場

贈る相手

費用相場

親族・友人・習い事の先生
3,000~5,000円程度
上司・取引先・仲人
5,000円程度
特にお世話になった相手
5,000~1万円程度

上記はあくまで目安ですが、特にお世話になっている相手には5,000~1万円程度の品を選ぶこともあります。

一方で、あまりにも高価な贈り物は相手に気を遣わせてしまう可能性あるため、注意が必要です。
相手の立場や受け取りやすさを考慮し、適切な価格帯の品物を選びましょう。

お中元の相場についてはこちらのページで詳しく解説しています。

【贈る相手別】贈り物のマナー

お中元やお歳暮はただ贈ればよいというものではなく、相手をよく知ったうえで心をこめて贈ることが大切です。
贈り物にふさわしい品物を検討する際は、以下のポイントを参考にしてみてください。

  • 相手の好み
  • アレルギーの有無
  • アルコールを嗜むか否か
  • 家族構成
  • 今までに贈った品物 など

これらをふまえ、相手に失礼のないようマナーを守って贈るようにすることで、贈り主からの感謝の気持ちや行き届いた心遣いがより強く伝わります。
ここからは、贈る相手別に特に気をつけたいポイントを紹介します。

親族

親族間では、過度な気遣いを避けるために、お中元やお歳暮などの贈り物を控えることについてあらかじめ話し合っているケースもあります。
このような事前の相談は、無理なく心地よい関係を維持するために役立ちます。お中元を贈る際には、以下の点を考慮しましょう。

  • 予算設定
  • 好みのリサーチ

予算をあらかじめ決めておくことで選択肢を絞り込み、迷いを減らすことができます。
また、親族であれば相手の好みや欲しいものを気軽に聞き出せるため、よりパーソナライズされた品物を選べます。

親族への贈り物は、単なる形式的なものではなく、お互いの絆を確認し合う大切な手段です。
そのため、相手の立場や感情を考慮しながら、心から喜んでもらえるギフト選びを心がけることが重要です。

上司・職場関係者

上司・職場関係者へお中元を贈る際は、相手を困らせることのないように事前に以下の点を確認しておくことが重要です。

  • 会社のルールや習慣に沿っているか
  • 社内規定で贈答が禁止されていないか

お中元やお歳暮を贈ることは、仕事でお世話になっている上司や職場関係者に感謝を伝える絶好の機会です。
失礼がないようにしっかりと準備し、普段のコミュニケーションを通じて得た情報を活用しましょう。相手の家族構成や趣味・嗜好をリサーチしておくことで、品物選びに役立ちます。

取引先・法人

ビジネスで関係のある取引先・法人へお中元やお歳暮を贈る場合は、職場で共有しやすく日持ちする個包装のお菓子がおすすめです。

一方で、避けたほうがよいとされる品物は以下のとおりです。

  • 要冷蔵のもの
  • 賞味期限が短いもの
  • 会社で口にすべきではないもの

また、取引先の会社規定で贈答品を受け取れない場合があるため、贈る前に事前確認を取ることが重要です。
これにより、無用なトラブルを避け、スムーズな贈答が可能になります。

法人や事業所のような複数人が所属する場へ贈り物をする際には、誰に送るかを明確にしておきましょう。
会社宛、特定の支店や部署宛、あるいは個人宛など、名前の記載を正確に行うことで贈り物が正しい相手に届けられるように配慮する必要があります。

仲人・恩師

仲人・恩師へのお中元やお歳暮は、以下の慣習と点を押さえておきましょう。

  • 結婚後3年間はお中元やお歳暮を贈り続けるのが一般的
  • 3年目以降は、年賀状や暑中見舞いで近況を伝えることも一つの方法
  • 急に連絡を絶つのは避ける

仲人や恩師への品物選びにおいては、商品券やギフト券のような現金同等の品物を贈ることが失礼にあたるとされています。
より個人的な趣向を反映した品物や、その人の好みや趣味に合わせた贈り物が適切です。

お中元を贈る際の注意点

お中元は、誰にでも無条件で贈ってよいわけではありません。
特定の相手や状況においては、贈ること自体がマナー違反となり得るため、注意が必要です。

ここからは、贈ってはいけない相手や忌中・喪中の方への適切な配慮など、お中元を贈る際の注意点を紹介します。

贈ってはいけない相手

ビジネス・プライベートにかかわらず、政治家や公務員が贈答品を受け取ることは収賄と捉えられます。
特に公務員は、国家公務員倫理規程により、贈答品を受け取ることが禁止されています。

また、一般企業や医療法人などでも、贈り手に対する経済的な配慮や公正な取引を促進するなどの理由から、社内規定においてお中元やお歳暮のような贈答を禁止している場合があります。

初めてお中元を贈る相手に対しては、事前に贈答の可否を確認するとともに、相手の立場や状況に配慮して、無理に贈り物をすることは避けるようにしましょう。

忌中・喪中の方への配慮

季節の挨拶や日頃の感謝を伝えるための贈り物であるお中元は、喪中の方へ贈っても問題ないとされています。
しかし、贈り先が忌中の期間を避け、忌明け後に暑中見舞いや残暑見舞いとして贈るのがマナーです。

喪中にお中元を贈る際には、紅白の水引きやその他のお祝いを象徴するような包装は避け、白無地の掛け紙や白い短冊を使用します。

なお、故人宛にお中元を贈ることは避けましょう。
故人が亡くなった時点でその方との縁は切れたと考えらるため、遺族との付き合いがない場合にはお中元を贈ることをやめても問題ありません。

喪中のお中元についてはこちらのページで詳しく解説しています。

贈る相手に配慮してお中元を贈ろう

お中元は、感謝の気持ちを形にして伝えられる日本の習慣です。
家族、職場の上司や同僚、友人、恩師など、日頃からお世話になっている多くの方々への感謝を表す貴重な機会でもあります。
品物を選ぶ際には、相手の立場や状況、好みや家族構成を考慮することが重要です。

お中元で贈る品物の費用相場を確認して相手に負担をかけないように心がけるほか、喪中や忌中の方への配慮も欠かせません。

お中元を通じて、日頃お世話になっている方へ心からの感謝と敬意を伝え、お互いの絆をより一層深めてみてはいかがでしょうか。

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