日本の夏のご挨拶としてすっかり定着している『お中元』。
「なんとなく理解しているけれど、マナーや渡すタイミングなどの知識には自信がない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、起源や意味、マナーや渡すタイミングなど、お中元にまつわるさまざまなな項目について解説します。
「お中元を贈る際のマナーを知りたい」「どんな物を贈ればいいのか知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
日本の夏のご挨拶としてすっかり定着している『お中元』。
「なんとなく理解しているけれど、マナーや渡すタイミングなどの知識には自信がない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、起源や意味、マナーや渡すタイミングなど、お中元にまつわるさまざまなな項目について解説します。
「お中元を贈る際のマナーを知りたい」「どんな物を贈ればいいのか知りたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
お中元とは、日頃お世話になっている方々へ感謝の気持ちを込めた品物を贈る夏のご挨拶です。
もともと目下の方から目上の方へ贈るのが通例でしたが、現代では上下の関係を問わず誰に贈り物をしてもよい習慣となっています。
お中元を贈る時期は地域により異なります。
お中元は、中国における道教の『三元』という習わしがその起源であるとされています。『三元』とは、以下の3日のことをいいます。
これらの日になると信徒たちは、神事や火焚き、近隣の方たちへの贈答などを行っていました。
三元のなかの『中元』と、仏教の『盂蘭盆会(うらぼんえ)』で親しい方に品物を贈る行事が混合するかたちで日本に伝わり、お中元という贈答習慣が始まったとされています。
お中元は、1年のちょうど真ん中を過ぎた時期に日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めてする贈り物です。
一般的にお中元を贈る相手は、以下のような間柄の方です。
ただし、相手が公務員や会社の規定で受け取ることのできない相手には、贈らないよう配慮することが大切です。
詳しくはこちらのページで解説しています。
お世話になった方々に向けて、感謝と季節のご挨拶を贈る習慣といえば、お中元のほかに『お歳暮』も思い浮かびます。
お中元・お歳暮の価格の相場は3,000~1万円程度ですが、お中元とお歳暮を両方贈る場合には、お歳暮に比べお中元のほうが少し価格の低い贈り物を選ぶのが通例です。
詳しくはこちらのページで解説しています。
お中元を贈る時期は、東日本と西日本で大きく分けられます。
ただし、地域により大きく異なる場合もあるため、相手の住む地域に合わせて手配することが必要です。
地域
お中元の時期
特に、沖縄では旧暦でお中元を贈る習慣があるため、相手が沖縄に住んでいる場合にはしっかりと下調べをしておくことが重要です。
配送の場合は、混雑による遅延を避けるために早めにお中元を手配し、6月下旬から7月中旬を目安に配送するのが望ましいといえます。
詳しくはこちらのページで解説しています。
お中元の費用は一般的に1つあたり3,000~5,000円が相場といわれます。
しかし、これはあくまで目安であり、贈る相手との関係性によってかける金額も変わってきます。
特にお世話になった方には1万円以上の品物を贈ることがあってもよいですが、相手に気を遣わせたり、相手がひどく恐縮してしまうようなお中元は避けましょう。
お中元は毎年繰り返し贈るものであるため、相手にとっても自分にとっても負担にならない金額の範囲で選ぶことが大切です。
間柄
目安
詳しくはこちらのページで解説しています。
お中元を取引先に贈る場合、この費用に対する勘定科目は基本的に『接待交際費』に該当します。
場合によっては『広告宣伝費』として計上することもできます。
しかし、お中元ならば何でも経費として計上できるわけではなく、贈る相手や品物によってお中元が勘定目として認められないケースもあります。
お世話になっている取引先に贈る場合はこの勘定科目が適用されます。
品物代だけでなく、送料や直接訪問して手渡しした際にかかった交通費も接待交通費として計上できます。
会社名入りの品物やノベルティグッズを贈る場合にかかる費用は広告宣伝費として計上できます。
個人的な付き合いの友人・知人、家族などへのお中元
詳しくはこちらのページで解説しています。
お中元を贈る際や受け取る際にはさまざまなマナーがあります。
相手に不快な思いをさせないために、マナーをしっかり押さえておくことが大切です。
ここからは、お中元の渡し方や贈り物の選び方などのマナーを紹介します。
ただし、ここで紹介するマナーは諸説あり、地域性や各家の伝統により異なる場合があります。
故人が亡くなって初めて迎えるお盆のことを『初盆』といいます。
初盆は全国的に8月15日前後、旧暦では7月15日前後に行われます。
これまでお中元を贈ってきた方が故人となり、初盆を迎えた場合は、以下の点に留意して贈るのがより好ましいマナーとされます。
詳しくはこちらのページで解説しています。
お中元は手渡しするのが望ましく、正式なマナーとされています。
しかし、贈りたい相手が遠方に住んでいて直接手渡しするのが難しかったり、時間の調整がつかなかったりする場合は、郵便や宅配便で送るケースもあります。
詳しくはこちらのページで解説しています。
また、挨拶状の詳細は以下をご覧ください。
事前のリサーチをしっかり行うことで、より相手に喜んでもらいやすく、かつ感謝の気持ちが伝わりやすい贈り物を選択できます。
また、お酒が飲めない方にお酒を贈ったり、アレルギーを持っている方へ該当の品物を贈ってしまったりするのを避けるためにも、相手の好みを把握しておくことが大切です。
贈り物を選ぶ際は、以下を確認したうえで品物を選びましょう。
お中元を贈る際はのしを付けるのがマナーです。
元来、のしは薄く削いだアワビの肉を干して棒状にし、紙で包んだものを表します。
縁起物として慶事の贈り物に添えられています。
現代では、実物ののしが簡略化され、紙で作られたものや、のしが印刷されたのし紙を使用することが一般的です。
また、のしは『水引』と呼ばれる紅白の飾りひもと一緒に使われるケースが大半です。以下ではのしを付ける際の表書きと、のしを使用しないケースについてまとめています。
お中元ののしの詳細はこちらのページで解説しています。
贈り物を選ぶ際は、そのものの縁起や持つ意味についても気を付ける必要があります。
一般的に縁起が悪いとされるものは、贈るのを控えたほうがよいとされています。
以下では、避けた方がよいとされる品物と理由についてまとめました。
品物
理由
お中元を贈る際は相手の好みに合わせつつ、これらの品物に注意して選定しましょう。
お中元を受け取ったら、お礼状を送るのが最低限のマナーです。
贈り主にはなるべく早く感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
お礼状には無事に品物が届いた旨を知らせる役目もあります。
お互いにお中元を贈りあった場合にもお礼状を贈ることがマナーとされています。
お礼状の詳細はこちらのページで解説しています。
お中元は日頃の感謝を示す品物であり、お祝い物ではありません。
そのため、贈る側、受け取る側のどちらかが喪中の場合でもお中元を贈ることは問題ありません。
ただし、喪中にお中元を贈る場合にもマナーがあります。
喪中にお中元を贈る際の詳細はこちらのページで解説しています。
さまざまな理由により、お中元のタイミングを逃してしまった場合は、表書きを変えて贈ることができます。
夏の間に贈るのであれば、『暑中見舞い』や『残暑見舞い』とするのも一つの手段です。
また、どうしても夏の間に贈るのが難しい場合には、12月まで待ち、『お歳暮』として贈ることもできます。
お中元と暑中見舞いの詳細はこちらのページで解説しています。
お中元を受け取ったからといって、必ずしもお返しをする必要はありません。
どうしてもお返しをしないと気持ちがすっきりしないという方は、マナーを守ってお返しをしましょう。
お中元シーズンのうちにお返しの品物を贈ることができればベストですが、「少し遅くなってもじっくり選びたい」という方は、『暑中見舞い』や『残暑見舞い』など時期に合わせた表書きをして贈ることができます。
また、相手との関係によっても異なりますが、お中元のお返しは受け取った品物と同額かそれより安い品物を贈るのが一般的です。
例えば、5,000円程度の品物を受け取った場合は3,000円程度の品物をお返しするのがよいとされています。
お中元のお返しの詳細はこちらのページで解説しています。
疎遠になっていることや、会社の規定によってお中元を断りたいというケースもあります。
既に贈られたお中元の受け取りを拒否することは難しいため、次回から受け取れない旨を伝えるようにします。
お中元の断り方として主な3つの方法を紹介します。
感謝の言葉とともに「次回以降はお気遣いなさいませんようお願い申し上げます」といった言葉でお断りの旨を伝えるようにします。
また、相手に関係を断ちたいという意図を感じさせないために「今後とも変わらずお付き合いをお願いいたします」といった言葉を添えます。
前回お断りしたがまた贈られてきた場合には、お中元という名目ではなく『御礼』という名目で受け取った品物よりも高額な品物を贈るという断り方があります。
このとき、「今後お中元はご遠慮願います」といった文面を含めたお礼状を出すようにします。
贈られてきた品物の包装を開けず、上から包装を重ねて返送します。
このとき、お礼状には品物を受け取ることができない旨の文面を添えるようにします。
お中元の主な購入場所としては、百貨店やデパート、スーパーの専用コーナーなどが挙げられます。
また、お店に行かずに手軽にお中元の手配をしたいという場合はオンラインショップやカタログを利用できます。お中元を購入する場所と特徴は以下のとおりです。
お中元に適した品物が多数揃えられており、お中元の購入場所として一般的です。
のしの掛け方やマナーなどに詳しいスタッフが在中し、贈り方の相談などにも乗ってくれる店舗もあります。
お中元シーズンに合わせて専用コーナーを設置しているところもあり、普段の買い物の延長でお中元の手配ができます。
利用者も多いですが、品ぞろえには限りがあります。
店舗に行かず、自宅で多種多様な品物を選ぶことができます。
配送手配も可能なため、気軽に利用しやすいのが特徴です。
郵便局やコンビニなどに置いてあるカタログからお中元を選べるサービスです。
オンラインショップ同様、店舗に行く手間が省けるため多くの方が利用しています。
お中元を贈る時期は7~8月のとても暑い時期です。
そのため、涼を感じられるような品物や日持ちする品物を贈るのがおすすめです。
あるいは、夏バテを防いでくれるスタミナのある食べ物も候補の一つです。
以下にお中元におすすめの贈り物をカテゴリ別に紹介します。
お中元に贈る商品として、美味しいスイーツやお菓子はやはり人気があります。
ゼリーやアイスクリームなどは暑い季節に涼を届けることができる人気の品物です。
また、マドレーヌやフィナンシェ、クッキーなどの焼き菓子は日持ちもしやすいため、おすすめです。
食卓を彩る海鮮類や水産加工品もお中元に人気の品物の一つです。
暑さに負けず、スタミナをつけられるうなぎのパック詰めや、常温での保管が可能なサバの缶詰などが好んで選ばれます。
特にお世話になっている方へのお中元には、ウニやイクラなど、少し値の張る品物を選ぶのもおすすめします。
精肉・肉加工品は家族が多い方へおすすめの一品です。
BBQ用のお肉やステーキ、ハム、ソーセージ、ハンバーグなど、家族みんなで喜んで楽しめるのが人気の理由です。
自分で買うには少し躊躇(ちゅうちょ)してしまうようなお肉や肉加工品の詰め合わせは相手にもきっと喜んでもらえるはずです。
和菓子もお中元の贈り物として根強い人気があります。
夏に人気の水まんじゅうやわらび餅のほかにも、常温で保管することのできるようかんやどら焼き、おせんべいなどはお中元の定番商品です。
また、オンラインで購入すれば、地方に住む方に東京で人気の和菓子店や老舗の名店の和菓子を贈ることもできます。
夏が旬の果物やフルーツは、体に優しくおいしいだけではなく、存在感のある贈り物です。
詰め合わせにすれば、華やかな見た目になるのもおすすめの理由の一つです。
マスクメロンやスイカも定番ですが、バナナ、マンゴーなど南国のフルーツを贈れば、より一層夏を楽しんでもらえるはずです。
贈る相手がお酒好きの方であれば、アルコール類を選択肢の一つとするのもおすすめです。
特に、ビールや発泡酒はお中元の贈り物の定番商品となっており、根強い人気があります。
そのほか、地方で人気の地ビールや地ワインなどを贈るのもおすすめです。
お世話になった方にお中元を贈ることで、これまでの感謝の気持ちや、相手の健康を祈る気持ちを伝えることができます。
一方で、感謝の気持ちを伝えるためには、マナーへの理解・知識が必要であるということも贈る際に念頭に置いておく必要があります。
お中元を贈ることで、かえって不快な印象を相手に与えてしまうという残念な事態は何としても回避しなくてはなりません。
お中元を選ぶ際のポイント、贈る時期などお中元にまつわる知識をしっかり押さえ、お世話になった方々へしっかり喜んでいただきましょう。
この夏、大切なあの人に感謝の気持ちを込めて。JAL Mallの厳選したお中元ギフトで、心からの感謝を伝えませんか。
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