JALアートサロン 髙井美香作『夢の国から』
日本美術院(院展)に属し、個展やグループ展などを中心に活躍している髙井美香氏。氏の作品は日本画の正統を受け継ぎながらも、たおやかで繊細な画風をもって雅趣あふれるものである。そのモチーフは、花や風景をはじめ動物など多岐にわたり、静謐な美しさで多くの人を魅了している。
「白象」は神聖な存在として世界的に有名だが、東南アジアを中心に特に強く崇められている。描かれている象も耳や頭の大きさ、形からアフリカ象ではなくインド象(アジアゾウ)であると思われる。比較的写実に近い描写の象の上方には土星や虹、音符が描かれ、木には非現実的で不思議な大輪の花が咲いている。すなわちこの絵が空想の世界であることが読み取れる。まさに「夢の中」なのだ。作者の言葉にもあるように「夢の中の白い象は幸運の象徴」ともいわれている。家族愛が強いという象のその優しい表情と柔らかい空気感の画面からは穏やかで幸せな風が吹いてくるようだ。
夢の中に現れた白象は幸福を運ぶやさしい象。 ―髙井美香
-
-
額の裏に貼られている作家直筆の奥付
-
-
髙井美香氏使用の日本画画材
商品情報
●サイズ(約):作品/縦72.7×横50.0cm、額装/縦86.7cm×横67.0cm ●重量(約):5.2kg ●額装素材:木製 ●付属品:額縁の裏面に作家直筆サインと作品タイトルの書かれた奥付を貼付 ●日本製 ※日本画(P20号)
- 品番1
- 0002-7129G
- 髙井 美香(たかい みか)
- 1966年 京都府に生まれる
1991年 安宅賞
1993年 東京藝術大学美術学部絵画科(日本画専攻)卒業
1994年 平山郁夫奨学金賞
1995年 修了製作(敦煌莫高窟壁画模写)台東区買い上げ
東京藝術大学修士課程美術研究科(日本画)修了
1998年 有芽の会出品作品法務省買い上げ
2000年 有芽の会出品作品法務省買い上げ
2014年 天香山桂林寺(京都府)天井絵図奉納
現在 日本美術院研究会員
※お届けまでに約3週間お時間をいただきます
※作品下部に落款