クライン・ザルゼ・ワインズ セラー・セレクション ピノ・タージュ[2021]

近年では目覚ましい活躍で注目を集める存在

2020年11月には、南アフリカ・ワインの指標となるガイドブックの最高権威 【プラッターズ・ワイン・ガイド 2021】で『トップ・パフォーミング・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー』に選ばれました。この賞はこれまでハイクラスと言える価格帯のいわばセレブ・ワイナリーが受賞してきましたので、それらのワイナリーとは一線を画し、地道にレンジを広げながらも高品質なデイリー・ワインを造り続けることに拘り抜いたバッソン氏ら自身も、大変驚いていることでしょう。

文献によれば南アフリカで最初にワイナリーが誕生したのは1685年のことですが『クライン・ザ ルゼ・ワインズ』の歴史もたいへん古く、その10年後の1695年のステレンボッシュ市の税金徴収台 帳に、当時のドイツ人オーナーの名前と「ワイン700本分の税額」についての記録が残っています。 現当主はコバスとマリエット・バッソン夫妻で、彼らは1996年に、当時はまだ小規模で無名だっ たこのワイナリーを買い取りました。

ブドウは収穫後、低温で3日間マセラシオンされます。その後、50％のブドウがライニングされた開放セメント槽で発酵され、残りのブドウが閉じたステンレスタンクで発酵されます。発酵後、2～3年樽で18ヶ月熟成され瓶詰めされます。異なるテロワールのブレンドにより、非常に洗練されたワインに仕上がりました。色は非常に深い赤色で、ブラックプラムや溶け込んだオークの風味が心地よく広がります。タンニンはきめ細かく、現在～8年程、飲み頃が続きます。