レ・チンチョレ キャンティ・クラシコ レ・チンチョレ[2018]

食欲をそそる古典的なキャンティ・クラシコ

ローマ出身のルカ・オルシーニとミラノ出身のヴァレリアは、建築関係の仕事で出会い、結婚しました。しかし、都会の生活に疲れた彼らは、トスカーナの田舎に移り住むことを決意しました。1991年、キャンティ・クラシコの中心地であるパンツァーノ・イン・キャンティに移住し、ワイン造りを始めましたが、初のヴィンテージでは自然相手のワイン造りに失敗し、雹害で80％の収穫を失います。この経験から、彼らは自然と向き合い、有機栽培に切り替えました。

有機栽培を通じて土地の個性を理解し、その土地に合った伝統的なワイン造りを追求することを決意しました。2005年には、州政府からの農薬散布の命令に反対し、手作業で害虫駆除を行います。この経験をきっかけに、有機栽培推進団体であるビオディストレットを設立し、パンツァーノのほぼ全てが有機栽培となりました。レ・チンチョレは、土壌を活性化する取り組みを通じて、パンツァーノを世界で最も安全な産地に変えました。

南東～南西にかけて色々な区画のアッサンブラージュ。収穫しながら選別し、カンティーナでもさらに選別を行います。発酵は大型のセメントタンクで、野生酵母のみを使用します。マセラシオンは20～30日間行います。マロラクティック発酵が始まる前に、大型の木樽や古いバリックなどの木製容器に移し、そこで12ヶ月熟成させます。その後、再びセメントタンクに戻し、さらに12ヶ月熟成させる古典的なスタイルです。