皆さんは、出張や旅行で飛行機移動する際、スーツケースやキャリーバッグなどの手荷物は預けますか?それとも、できるだけ機内に持ち込みますか? 預けるにせよ、機内に持ち込むにせよ、メリット/デメリットがあります。手荷物カウンターでどんな場合に荷物を預けるとよいのか、機内持ち込みすると便利なのはどんな時なのか、確認してみましょう。
(2017.3.2初稿掲載・2021.10.28更新)
多くの方がご存知だと思いますが、飛行機内に持ち込める荷物には制限があります。大きさや重量による制限と、物品の種類などによる制限です。
ここでは、国内の航空会社(JAL)の国内線を例に、手荷物の重さ/重量のルールを紹介します。
※航空会社によって異なります。
身の回り品1個と下記の規定サイズの手荷物1個で、合計重量10kg以内。
(ハンドバッグやショッピングバッグ、空港で購入したお土産なども含む)
■飛行機の座席数100席以上の場合
■飛行機の座席数100席未満の場合
3辺の合計が100cm以内(45cm×35cm×20cm以内)
なお、各辺のサイズが規定内でも、3辺の合計を超える場合は機内持ち込みができません。
3辺の合計や重量の合計等は、航空会社によって異なる場合があります。ご利用の航空会社にお問い合わせ・ご確認ください。
上記の条件を超える荷物は、空港の手荷物カウンターで預けることになりますが、預けられる荷物についても制限があります。
預ける手荷物の重量合計が20kg(ファーストクラスは45kg)を超える場合、一人につき合計100kgまでは別途超過料金で預けが可能(ただし、1個あたりの重量は32kgまで)。
サイズや重量の規定および料金等は、航空会社によって異なる場合があります。ご利用の航空会社にお問い合わせ・ご確認ください。
座席数100席以上の飛行機内に持ち込み可能な『3辺の合計が115cm以内(55cm×40cm×25cm以内)』のサイズだと、内容量としては30~40Lくらい。1-3泊の出張・旅行に使えます。
機内に持ち込みが可能なキャリーケースも、たくさんの荷物を詰め込むと意外と重たくなるもの。キャスターがついているとはいえ、何かと不便を感じることもあります。そんな時には、手荷物カウンターで預けてしまいましょう。
貴重品などの最小限の荷物だけを機内持ち込みにすれば、保安検査場でのチェックがすばやくスムーズに済み、空港内での移動がラクになり、機内でも身軽に過ごせるようになります。空港内のレストランで食事をしたり、お土産を購入したり、トイレに行く際にも、荷物を気にする必要がありません。
なお、手荷物カウンターで預けられる荷物は、機内持ち込みができない大きさのものだけではありません。スーツケースやキャリーバッグだけでなく、ボストンバッグや紙袋など、規定より小さい荷物でも預けることができます。
手荷物を預けず、すべての荷物を機内に持ち込むと、手荷物カウンターに荷物を預ける時間と、到着地で荷物を受け取る時間の節約ができます。
空港の手荷物カウンターに行列ができているのを見たことがありませんか?時間に余裕がなければ、荷物を預けられない場合もあります。また、到着地でも自分の荷物がコンベアで運ばれてくるのを待っていなくてはいけません。
空港に到着して、すぐに次の場所へ移動したいのなら、手荷物は預けず、機内に持ち込みましょう。
また、スーツケースやキャリーバッグを持ち込んでいれば、飛行機内で荷物の整理ができるというメリットもあります。ただし、周りの方の迷惑にならないようご配慮を。
飛行機を利用して旅行する際は、旅程や目的、荷物の量などによって、手荷物を機内持ち込みにするか預けるか、事前に判断しておきましょう。飛行機での旅行者が増えると、手荷物カウンターや保安検査場が混み合います。あらかじめ荷物をまとめたり、減らしたりしておくとスムーズです。
また、機内持ち込みも、空港の手荷物カウンターでの預けもできないものもあります。そのほか、液体物やリチウムイオン電池など、機内持ち込みに条件や制限があるものもあります。特に国際線、海外の航空会社は制限が厳しい場合があり、ルールもまちまちです。事前の確認をお忘れなく。