飛行機での出張や旅行の際、あなたはどの座席に座りたいですか?
長時間座ったままになる飛行機ですから、どうせなら、快適にフライトできる座席を選びたいもの。しかし、座席によってメリットもデメリットもあります。今回は、座席選びのポイントやヒントを、JAL国内線をメインにご紹介します。
(2018.11.08初稿掲載・2022.08.23更新)
搭乗する機体の種類によって異なりますが、JAL国内線に使われる主な機体の普通席は、3-3(738、73H)、2-3-2(763)、3-3-3(A350、788)、3-4-2(772)といった配置です。普通席のパターンとしては、窓側、通路側、両側が座席(3席以上の両端以外の席)の3つに分けられます。また、前方と後方、あるいは、前方/中ほど/後方の3つに分けて呼ぶこともあります。
なお、JALの場合、機体前方の一部に、普通席よりもゆったりと心地よく座れる「クラスJ」シートや、さらに前後の座席間隔にゆとりがあり、高級感のあるシートでくつろげる「ファーストクラス」が設定されている機体もあります。
それぞれの座席位置は、どんな特徴があるのでしょうか。一般的なメリット/デメリットを紹介します。
<メリット>
<デメリット>
<メリット>
<デメリット>
<メリット>
<デメリット>
前方、後方の特徴も確認してみましょう。
<メリット>
<デメリット>
<メリット>
<デメリット>
何をメリット/デメリットに感じるかは、人によって異なります。それぞれの座席の特徴を知ったうえで座席指定することをおすすめします。
100席以上の航空機内への持ち込みOKな
飛行機には、必ず設けられている非常口。非常口に隣接する座席は、前の座席との間隔が広くなっています。そのため、好んでこの座席を選ぶ方もいるほどです。ただし、満15歳以上であること、非常事態の場合に緊急脱出の援助が行えることなど、非常口座席を指定する場合は、いくつかの条件を満たしている必要があるので注意が必要です。国際線の場合は、英語または航空会社の母国語でコミュニケーションが取れることも条件に加わります。
例えば、ギャレーやトイレのすぐ後ろの座席は、目の前が壁ですが他の普通席よりも若干足元が広め。前に座席がないので、リクライニングされることにストレスを感じる方には好都合といえるでしょう。ただし、テーブルはひじ掛け収納式でやや小さめです。
その他、機体によっては、窓側であっても窓がない席やリクライニングができない席もあります。
一番後ろの座席は、気兼ねなくリクライニングができます。ただし、トイレに近い座席の場合は、ひんぱんに人が行き来するほか、音などが気になることも。
一部の場合を除き、座席の指定はWebサイトから行えます。基本的には“早い者勝ち”で座席が埋まっていきます希望する座席位置があるなら、旅行や出張の予定が決まり、搭乗する便の予約を行ったらスグに座席を指定すると良いでしょう。座席指定が遅くなるほど空席が減ります。
なお、JAL国内線の座席指定サイトでは、「足元が広めの座席」や「ご案内事項のある座席」「幼児連れの方の優先座席」などを確認できます(機体により設定がない場合もあります)。
JAL国内線のフライトで、くつろいで過ごしたいなら、1,000円~プラスして「クラスJ」シートを選ぶのがおすすめ。希望の普通席がすでに埋まってしまっていた時や、機内で仮眠を取りたい時、所要時間が長めの路線に搭乗する際、到着時に早めに降りたい場合など、クラスJシートが空いていればラッキー。出発当日でも空席があれば、普通席からクラスJシートに変更可能です。
マイル交換による普通席特典航空券も、1区間1名につき2,000マイルを追加することで、クラスJシートへの特典航空券に交換できます。マイルがたまっている方は、活用しない手はありません。
さらに、羽田-福岡/札幌/大阪(伊丹)/那覇の路線では一部の便を除き、「JALファーストクラス」のシートが用意されています。食事やアルコールを含む飲み物の提供、大きくて座り心地の良いシート、専用チェックインカウンターやラウンジの利用など、特別なサービスが10,000円または12,000円の追加料金で体験できます。
※クラスJシートへのアップグレード料金は、路線によって1,000円・2,000円・3,000円プラスとなります。また、クラスJシートの設定がない便もあります。なお、記載の料金は2023年4月11日搭乗分までものです。以降は変更となる場合があります。
フライト中、天気が良ければ窓から富士山が見える路線もあります。JALホームページやスマートフォンアプリ「JAL FLIGHT FUN!」でご利用になれる「富士山どっち?」では、搭乗予定の飛行機のどちら側から富士山が見えるかを調べられます。天候や時間帯、飛行ルートなどによって見られない場合もありますが、富士山が見える窓側の席は人気です。
一方、窓側の席でも翼付近の席は、陸地の景色が見えづらいため、一般的にはあまり人気がありません。しかし、「翼のフラップなどの動きを見たい」といった理由から、あえて翼付近の窓側席を好む飛行機好きやメカ好きの方もいらっしゃいます。特に離着陸時には、翼の細かな動きが見られます。
どの座席を選ぶかは、自分の好みと空席状況次第。飛行機に乗る機会が多ければ、お気に入りの座席位置ができてくるかもしれませんね。
ちなみに、予約時に希望の座席が取れなくても、直前のキャンセルなどで前日や当日に席の変更が可能な場合も。座席の変更は何度でも自由にできます。搭乗日前日の午前5:00から座席指定ができる席が追加される場合があります(必ず追加されるわけではありません)。
なお、LCCなど一部の航空会社では、座席指定に別途料金がかかる場合があるのでご注意を。
お好みのシートに座って、快適な空の旅をお楽しみください!
※掲載情報は2022年8月現在のものになります。